将来性の高さが分かる!ヘンプの歴史と有用性

古来、人類とともにあったヘンプの歴史

産業用ヘンプの利用は多くの希望と可能性を確かに持っています。ヘンプは昔から存在していました。ずっとずっと大昔からです。最初に ヘンプ繊維が織られたのは10,000万年以上前のことで、ヘンプはそれ以来ずっと産業の要でした。歴史を通じて、器用な人たちがヘンプ繊維で縄、帆、衣類や紙などを作りました。種子は栄養が豊富です。ヘンプの残った部位は肥料に変えたり、燃料として燃やしたりすることができます。

アメリカの歴史のほとんどの時代において、ヘンプは悪の植物とみなされていませんでした。そんなことはほぼありませんでした。入植者も栽培していましたし、アメリカ革命後も栽培されていました。20世紀まではずっと栽培されていたのです。実際1937年には、ポピュラー・メカニクス誌がヘンプを希望と可能性に満ちた「新たに億を稼ぐ作物」だと名付けた記事を発表しています。

その後、1950年代までにアメリカ最後のヘンプ農園は立ち消えました。今日アメリカは新しいヘンプ農園を作るのに十分な耕作地があるにもかかわらず、ヘンプのほとんどをカナダ、中国およびヨーロッパから輸入しています。

アメリカで30年代に起こった変化

ヘンプは、1930年代のいわゆるリーファー・マッドネスと呼ばれた時代に、連邦法に適用されました。

まさにそのとき、政治家、メディアおよび国会議員らが、黒人を殺人的な精神異常者に変え、白人女性を破滅へと引き込む植物であると、大麻を悪者扱いしたのです。法律が“大麻の害”を弾圧したとき、ヘンプも狂気に巻き込まれました。ヘンプと大麻の見た目は同じ(どのみち同じ植物ではあります)なので、連邦政府は大麻を阻止するためには、ヘンプも終わらせなければいけないと主張したのです。

これは抄本版の話です。実際には、ヘンプは1930年代まで非常に人気のある作物だったわけではありません。19世紀、特に綿織り機の導入以降は、綿農園がヘンプ農園より優位になっていました。それにヘンプの衣類は今ほど着心地の良いものではなかったのです。ヘンプ製の服は固くてチクチクしました。綿はヘンプよりずっと柔らかく、順応性があり、綿織り機があれば、収穫・処理もヘンプよりずっと簡単でした。

そして1930年代にはナイロンが登場しました。合成繊維であるナイロンは絹のような見た目と触り心地でしたが、製造および輸送の費用もわずかしかかかりませんでした。最初に綿の成功があり、それからナイロンが台頭したので、ヘンプはアメリカ農業、そして流行における強みを失ったのです。

そうしてヘンプは大麻と一緒に消えました。

ヘンプの再興

今、ヘンプはこれまでになかったほど産業上の有望性を持っています。それはもはや縄や帆、布地に関するものではありません。ほぼ1世紀前に起こったリーファー・マッドネス後の技術における徒歩もない大進歩により、ヘンプは今日私たちを悩ませている問題に対して解決策を提供することができます。

例えば、ヘンプは他の農産物と比べ、比較的少量の農薬、除草剤および肥料を必要とします。数エーカーの土地のみで膨大な量の繊維、種子、樹皮、パルプ、麻幹を生産することができます。現実的には、私たちが紙のために切り倒す木々や、食用に栽培する作物に取って代わることはできませんが、確かにその補助となり、地球の環境的負担をいくらか軽くすることができるのです。

ヘンプと大麻の違い

ヘンプと大麻は同じ植物であるカンナビス・サティバの2種です。法的視点からみて、“ヘンプ”とは重量で0.3%未満のTHCを含む花をつける大麻草です。それと対照的に大麻は、重量で0.3%以上のTHCを含む全ての大麻草です。ヘンプに含まれるこれほど微量のTHCでは、喫煙、摂取、蒸気化によってハイになるのは実質的に不可能です。

ヘンプが利用できる3つの産業分野

実用的観点からみてもいくつか違いがあります。ヘンプはTHCを微量しか含まないので、通常その樹脂も少ないです。これにより、精神作用しないヘンプは産業利用により理想的になります。樹脂が多い植物は、大規模農業で作物を収穫するコンバインをベタベタに汚してしまいます。

建築素材と断熱材:ヘンプクリート

ヘンプの麻幹は粉に引き、コンクリートの従来の材料、すなわち石灰、砂、水と混ぜることができます。ヘンプクリートと呼ばれるこの材料は、建築素材における通常のレンガと同じように機能します。レンガよりもいくらか利点がありますが。

例えば、ヘンプクリートは通常のコンクリートよりもずっと軽量です。密度が低いためより柔軟性があるので、強風や地震による建物の揺れが起こったときにヒビが入りにくいのです。次に、ほとんどの植物ベースの建築素材と同様、ヘンプクリートは空気中の二酸化炭素を吸収することができます。 温暖化の原因となる温室ガスである二酸化炭素は、ヘンプクリートに吸収され、分解されるまでそこに留まります。

ヘンプクリートは都市および工業エリアで大量に採用されれば、地球の二酸化炭素排出量を減らすことができるでしょう。

第3に、ヘンプクリートは断熱材としても適しています。

建物の温度を維持することができ、エアコン使用量を減らすことでさらに二酸化炭素排出量を軽減することができるでしょう。ヘンプクリートは多目的材料として、大半の気候で取り入れることができます。また耐火性もあるので、山火事が蔓延るような干ばつに苦しむ地域にとってふさわしい選択肢となります。

エネルギー貯蔵に対するスーパー蓄電器:ヘンファイン

エネルギーを貯蔵するための電子機器であるスーパー蓄電器の多くは、グラフェンに依存しています。グラフェンはグラファイト(鉛筆の“芯”)から作られますが、その工程でグラファイトから炭素層を引き離すために化学処理が行われます。グラフェンはゴムより柔軟で、鉄より強固で、銅と同様に伝導性があるため、スーパー蓄電器に適しています。グラフェン製造には、2つの否定的側面があります。グラファイトは環境破壊的な過程で地球から採掘されなければならず、グラフェン処理には有毒な化学物質が必要になります。

ヘンプの靱皮繊維から作られたヘンファインと呼ばれる材料をみてください。靱皮繊維は概して、ほとんどの工業ヘンプ収穫から出る廃棄物だとみなされています。つまりヘンファインは、グラフェンよりも製造コストがかからず、環境を破壊しないということです。しかも、ヘンファインはグラフェンよりもエネルギー貯蔵において優れているのです。

プラスチック・フィラメント:3Dプリント

最近3Dプリントが大流行しています。3Dプリントは分子ほどの小さいものから、家ほど大きいものまで作ることができます。3Dプリントでできた大麻用水キセルまであります。3Dプリントは、3Dプリント物体の層を作るために使用される1巻の“材料”、すなわちプラスチック・フィラメントを活用することによって機能します。

最近、粉状のヘンプ麻幹を含むフィラメントが導入されました。このヘンプ・フィラメントは生分解性なので、大地に生物分解が不可能なプラスチックで溢れかえっている現代に最適です。

グリーン・スプリング・テクノロジーズという会社が、ヘンプ・フィラメントを使って各種の品物を3Dプリントしました。グリーン・スプリング社のオーナー、マーク・リンデーは、ヘンプ・フィラメントはヘンプから作られたプラスチックではなく、ヘンプを含むプラスチック複合材なのだと述べています。

「ヘンプ・フィラメントは珍しい材料で、むしろ3Dプリント活用用のノベルティだと考えられています。私は、できるだけ多くの人がヘンプを使えるようにして、ヘンプの汚名を払拭しようとしています」

リンデーの最も人気な3Dプリント製品の一つは、ヘンプ・フィラメントでできたペンです。リンデーはこのペンを政治家に贈ることを特に楽しんでいると言います。これは全く珍しい行為ではありません。

昨年、ペンシルバニア州知事ラス・ダイヤモンドは、ヘンプ製の紙に印刷された州農業ヘンプ法案に、リンデーのトレードマークであるヘンプ・ペンを使って署名しました。

アメリカ最初の大麻法

アメリカで最初の大麻法は、ヘンプを違法としませんでした。実は全くその反対です。法律は、ヘンプを栽培し、ヘンプシードを生産するように植民地の農家に義務付けていました。これは1619年、第1回ヴァージニア州議会で制定された法律によって実行されました。議会は1633年に規定を更新しました。

汚染物質の浄化:ファイトレメディエーション

ヘンプには、生命工学的技術であるファイトレメディエーションの力があります。これは実はとてもシンプルなことです。土壌が汚染されているエリアにヘンプを植えるだけです。植物は、重金属などの汚染物質を吸収し、毒素を葉に貯蔵します。のちにその葉は焼却処分することができ、後にはより浄化された土壌が残ります。

ヘンプは最も効果的なファイトレメディエーション作用を持つわけではありません。しかし、きっちりとその作業を成し遂げます。近い将来に福島やミズーリ州ハーキュレーネウムにヘンプが植えられたのを見ることはないかもしれませんが、むしろ珍しい場所でそれを見ることになるでしょう。

油井およびガス井にあるヘンプを見つけることになるかもしれないのです。コロラド州に住む全米ヘンプ協会の創設者で工業ヘンプ・コンサルタントであるゼフ・パイスによると、エネルギー会社は油井に含まれる天然資源および設備を保護するための手段として既にヘンプを研究し始めています。オイル・ガス採掘業者はどのようにヘンプを利用できるでしょうか?エネルギー会社が井戸を設置するとき、地中深く穴を開ける必要があります。

ドリルビットが深くいけばいくほど、より多くの圧力および熱に持ちこたえなければなりません。ドリルビットを冷やすためには、掘削流体(またはボーリング泥水)が井戸に加えられます。また掘削流体は掘削された土を保留することで、割れた岩を除去し、掘削手順をよりスムーズにします。地球の表面は層になっているので、ドリルがより深い層に突き抜けるにつれて地球の組成が変わります。一部の層は他よりも“漏れやすい”です。掘削流体はこれらの漏れやすい部分に染み込み、逸泥材と呼ばれるものの原因となります。

「液体が失われると、ドリルビットが熱くなり、あらゆる問題を引き起こします」パイスは説明します。熱くなったドリルビットは、冷えた状態のドリルビットよりずっと早く鈍化します。

逸泥材はまた採掘業者にとって材料費損失につながります。これは、より高い生産コスト、ならびに末端消費者における価格の高騰を意味します。しかしヘンプ麻幹が掘削部位に加えられると、掘削流体が土壌に染み込むのを防ぐことができます。掘削流体を保てれば、ドリルビットは冷却され続けるので、長期的にみてより少ない掘削流体で十分となります。

ではこれらの素晴らしい技術はどこにあるのか?

ヘンプには文字通り数千通りもの使用法があり、紙面が足りなくなるので、ここで紹介したのはほんのわずかです。何故ヘンプはまだ現代世界に革命を起こしていないのでしょうか?30ヶ国以上の国が、産業および農業使用のためにヘンプを栽培しています。

カナダ、中国、ヨーロッパがこの市場を先導しており、最近までほとんどのアメリカ企業は技術開発に関して外国産ヘンプに依存していました。

「これらの国の大半は国内のニーズのためにヘンプを生産しており、それらは価値の低い製品なのです」パイスは言います。「業界が成長するにつれて、より多く生産しようという勢いが出てきたのはごく最近のことです。十分な供給量が実際足りていません」

しかしパイスは、改善傾向にあると話します。「今、この状況は変わりつつあるので、私たちはこれらの企業に戻って行ってこう伝えています。『十分な供給量がありますよ』とね」

アメリカの伝統

ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、フランクリン・ピアース、アンドリュー・ジャクソン、ジェイムズ・モンロー、ザッカリー・テイラー、ジェイムズ・マディソン。これらのアメリカ大統領は、産業目的でヘンプを栽培していたという事実があります。

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出典:SENSI