医療大麻最前線!医療大麻合法化やCBDオイルの裏側レポート!

こんにちは。
先日ポーランドに行った際、2017年からポーランドでOleum Aurumというプロジェクトのもと、CBDオイルの製造・販売を始めたピョトル・カツプロヴィチさんにインタビューしました。ポーランドは2017年に医療大麻を合法化しましたが、嗜好用大麻を巡る法律は依然として厳しい国です。また街で人に話を聞いても医療大麻についてよく知っているポーランド人には遭遇しなかったので、実際ポーランドで医療大麻をめぐる現状はどうなっているのか、を中心に、ポーランドでのCBD事業などについて話を伺いました。

—最初にポーランドの医療大麻合法化後の現状について教えてください。周りの話を聞くと、合法化されたことを知らなかったり、どうやって入手したらいいか知らなかったりするようですが。

A:実際のところは購入することはできません。この法律は言ってしまえば、政治家が行動をしていると見せかただけの法律で、実際は何も変わっていないのです。 医療大麻を販売する薬局が選ばれ、また原材料が輸入されるはずだったんだが、これまで薬局も選ばれていないし、原材料も輸入されていません。原材料を輸入するためには、その循環を担当する協力委員会を財務省と設置するはずだったが、これまで何も設立されていません。だからこれは実際には機能していない法律なんです。

以前から合法だった産業用ヘンプから作られたCBDオイルは、これまで通り入手可能ですが、それ以外は何もありません。薬の直輸入という制度もあり、医薬品のインディカを入手することもできますが、これは薬局に行って買えるというものではなく、政府機関に申請して認可をもらわなければなりません。ですから、実際はこれまでの現状となんら変わりません。

—では本当の意味での合法化まではまだ遠い道のりなんですね。

A:その通りです。これからもまだ大変だと思います。だから私はスペインでも事業を始めようと思っています。ポーランドではEU圏内で合法とされるものを販売し、スペインではスペイン、チェコ、オランダのみで入手が可能な製品を扱うつもりです。最近はスイスでも合法化されましたが、スイスはEUではないので、少しやり方が異なるでしょう。スペイン、チェコ、オランダは医療大麻に関して最も環境が良い国です。次に大麻を非犯罪化したポルトガル、イギリスも医療大麻に対する姿勢が変わってきています。それからドイツにも優れた法律がありますね。ドイツは国立の法律を確立しようとしています。つまり管理は全て国が行うということです。ポーランドでもそのようにしたかったのですが。

—反対する人は多いんでしょうか?

A:そうですね。一部の人にとっては、実際に国民のためになることより、ビジネスの政治的な部分の方が重要だったので、見せかけの法律ができてしまいました。ですからもし今後、医療大麻が入手できるようになっても、政府と結びつきのある施設からしか入手できず、彼らが儲ける仕組みになるでしょう。残念ながらそういうことです。

—それでも大麻に関するイメージが悪く、医療大麻の話をまともにできない日本よりはマシのように感じます。ポーランドの医療大麻はどのような形態で入手可能になる予定だったのですか?

A:あらゆる形態です。医薬品として乾燥大麻から薬局で生成される予定だったオイルまで。ただ言ったとおり、この法律は機能していないので何も手に入りません。

ヨーロッパで医療大麻患者ステータスを入手するという方法はあります。一番早くできるのはドイツでしょう。つまりシェンゲン協定のもと、外国で入手した医薬品を空港などで申告し、患者であることを証明すれば問題なく医薬品を持ち帰ることができます。今ではそれほど難しいことではなくなってきましたが、これを入手するためには例えばドイツで患者となり、医薬品を購入する必要があります。つまりドイツで病院に行き、本当にそれに該当する患者であるか診断を受けて医療大麻の処方箋をもらい、薬局でそれを購入してポーランドに合法的に持ち帰るというわけです。EUではこういうことが問題なくできます。ですから現在、ポーランドの患者にとってはこれが唯一、医療大麻を入手する方法です。

—ポーランドで医療大麻を必要としている患者はどれくらい存在するのでしょうか?

A:私が統計で知る限り、約10万人がなんらかの形で大麻を用いた治療を行なっているようです。

—それは多いですね。

A:ポーランドはヨーロッパでCBDオイルの生産者が最も多い国なんです。15〜20ほどの業者がいます。オランダにも生産者も同様に多いですが。

—そうなんですか。それにしても私が話した人たちはCBDオイルについて知らない人ばかりでしたが。

A:そうはいっても認知は低いんですよ。私は薬草を扱う薬局を通じて商品を販売していますが、そのほかシロンスク地方にあるヘッドショップ・チェーンでもCBDオイルを販売しています。

—なるほど、ネットショップだけでなく実店舗でも販売しているんですね。でも薬局では販売していないんですよね?

店舗でも買えます。薬局では可能でありますが、薬局が参入することは滅多にありません。薬局にとってCBDオイルは経済的な負担にしかならないですし、薬局が仕入れるのは直接売れる薬だけです。その他に関しては提案はできますが、薬局に仕入れられるまでに何日か時間がかかります。そんな訳で薬局はCBDオイルを商品としてあまり扱おうとしません。

私はCBDオイルを認知している人たちを通じた流通経路を持っています。つまり理学療法士や自然療法士などです。また自分のクリニックで私たちのCBDオイルを販売している医師もいます。ゆっくりと認知は広がっているんです。私はポーランドの他にもヨーロッパ中に顧客がいて、スペインやブルガリア、イタリアなどさまざまな国に商品を送っています。それぞれ個人の顧客が多いですが、家族用に数本買う人もいます。個人の顧客に限って言ってもヨーロッパの半数の国には製品を送っています。

—CBDオイルは医薬品の扱いではないということですが、ポーランドの医師がCBDオイルの処方箋を書くというのはあり得るのでしょうか?

A:あり得ません。処方箋を書くことはできますが、現実的に処方してもらうことができません。CBDオイルを勧告することはできますよ。すでに多くの医者が勧告するようになっています。主に精神科医やCBDについて理解している人たちですね。それからポーランドでは、もう一つヘンプに関する障害があります。今のところ、経口という形式の商品として販売したり、そのように記載したりすることができないんです。一部の生産者は健康補助食品として登録しています。どのような状況かというと、書類を提出したら、もう販売できるのですが、認可はされないのです。つまり却下されないうちは健康補助食品として販売できますが、主な衛生査察員がNOと言ったら市場から撤退しなければなりません。概してこのような感じです。

だから私はスペインでCBDオイルを登録しようとしています。スペインで登録すれば、EU全域で同じ法律が通用するので。スペインで経口摂取ができるCBDオイルとして登録すれば、ポーランドでもオイルを何滴摂取する、という情報も記載できるようになります。そうでないと、大部分のポーランドの生産者がそうであるように、「この製品は食用ではありません。外用品です」と記載しなければなりません。とはいえ、誰もが承知の上でさまざまな摂取方法を取っているわけです。もちろん皮膚のトラブルであれば外用品として使用するでしょうが、十中八九は経口で摂取していると思います。ただパッケージには法律上そのように記載ができないのです。残念ながら、うまく機能するためにはギリギリのところを渡り歩かなければならないのが現状です。

—どんな疾患を持つ患者がCBDオイルを使用していますか?

A:基本的には心因性や神経系の疾患です。CBDはとても広範な効果を持つので、神経症や不眠症から腫瘍、脳腫瘍、それからターミナルケアにも使用されています。症状を緩和したり、精神的なサポートになったりもしますから。もっと単純なことに使用する人もいます。例えば私の知人には、感染症にかかるたびに使用しているという人もいて、普段は摂取しないけれど例えば扁桃炎にかかった時に摂取するそうです。

時々、自然療法士と一緒にCBDオイルをどのように使えるか講習会を開いたりするんですが、そういう会には代替医療を探し求めてCBDオイルにたどり着いた人たちが多く来ます。そういう人たちはCBDオイルを摂取し始めて2、3日で効果を感じたと言います。これはいいことです。普通の薬を飲んでいても効果が感じられるまでに長時間かかると、摂取したくなくなってしまうことがあるからです。その点、CBDに関しては比較的早く新たな変化を感じられます。変化があったという報告は電話やメールでたくさんいただきます。症状が悪ければ悪いほど、早く効果を感じるようです。基本的に体調に問題がなく、健康維持のために摂取する人は、何かしらの効果は感じられても、大きな変化は感じられないでしょう。でも病状が悪い人の場合は3日ですでに大きな変化を感じます。

例えば昨日、うちに来た友達はライム病だということで1、2週間前にCBDオイルを渡しましたが、昨日は何が変化したか事細かに報告してくれました。ライム病は進行すると神経症状が出始めることがあるのですが、CBDオイルはそれを緩和してくれるんです。

—CBDオイルはいつポーランドの市場に登場したんですか?

A:4、5年前でしょうか。でも法律は無いし、社会の認知は低いし、情報を広めることも困難でした。その点では法律の成立は大きな変化をもたらしましたね。認知が広まり、人々が医療大麻を検索するようになったので、医療大麻は手に入らなくてもCBDオイルのように手に入るものがあることに気づいたんです。ですから機能しない法律ではありますが、認知が広まったという点では唯一プラスの効果がありました。インターネットの記事が増えたり、TV番組で取り上げられたりするようになり、検索した人たちは詳細な情報に辿り着けるようになりました。合法化法案がなければ、変わらず認知は低いままだったでしょう。

—カツプロヴィチさんはいつからCBDオイルに注目していたんですか?

私が一人でCBDについて実験し始めたのは12年前のことです。大麻に2番目に多く含まれるカンナビノイドCBDの方が非合法のTHCよりも重要なのではないか、と直感的に思ったんです。当時はこの話を一緒にできる人はいませんでしたよ。その後、CBDオイルが発売されるようになった時はすぐに試しましたが、当時はまだ濃度が低かったので、それほど効果を感じませんでした。その後、自分がライム病にかかった時、CBDオイルが効くはずだと思ったんです。そこで多めの摂取を始め、2ヶ月間購入し続けました。そして12ヶ月購入し続けたら、どれくらいの費用になるか計算してみたんです。それから自分でもオイルを作れる設備を探し始めました。その後、最初の実験装置を販売してくれた人に出会い、自分のためにオイルを作り始めました。1年間にかかる費用は同じくらいでしたが、少なくとも私は作り方を学び、装置も残るから利益となると判断したのです。

そういうわけで今では、ポーランドでも最先端の施設を持つルブリン大学の実験室を利用し、CBDオイルを生産できるようになりました。自分でも6台の抽出用設備を持っています。ルブリン大学の教授や博士が支援してくれるので、大学が検査や濃度チェックも行ってくれています。CBDオイル事業をスタートさせたのは2017年9月ですが、時間をかけて準備を進め、今年の1月にはルブリン大学の実験室で完成品が上がるようになりました。今では彼らが大半の仕事を行ってくれています。私が自分で最初の段階を行ったものを実験室に送り、彼らはそれぞれCBD濃度10%、20%、30%のオイルを完成させて送り返して来ます。そしてそれを私の方で瓶詰めしているんです。

—使用しているヘンプはポーランド産ということですが、有機栽培されているものですか?

A:ポーランド産ですね。ポーランドでヘンプ栽培を行う農家は増えつつあります。私は有機栽培を行う農家を探して見つけました。誰もが有機栽培を行っているわけではありませんからね。50ヘクタールの農地を持っている農家と知り合いましたが、彼はラウンドアップ(除草剤)を使用すると言ったので、一緒に仕事することにはなりませんでした。私は化学物質を使用しない農家を探し、もし何かしら使用するとしても窒素やリン、カリウムを含む有機物をベースにしたものだけを認めています。成長を助けるものですね。このほか、根を強くする 菌根という特別な菌類を使用することもありますが、全て自然のものです。ですが、除草剤や除菌剤などは使用していません。最近、2人目のヘンプ農家が参加してくれることになりました。全てのCBDオイル生産業者がどんな作物からオイルを生産しているか気にしているわけではないので、市場に出回るべきではないと個人的に思う製品もあります。

—ヘンプのどの部分からCBDオイルを作っていますか?例えば日本では大麻取締法によって茎と種子以外の全ての部位が禁止されています。

A:私たちは主に葉は使わず、花部から生産しています。花部にはCBDが最も多く含まれているので。とはいえ一般的に、実験室では全ての部位からCBDオイルを作れます。CBDは今年からアンチ・ドーピング機構の禁止薬物リストから除外されています。つまりアスリートもCBDを使用できるようになったんです。特に格闘技の選手などには素晴らしいことです。CBDは神経系に作用するので、例えば選手が後日に認知症などに苦しむ心配がなくなるからです。ですからアスリートは試合の準備期間からCBDを使用することができます。

ただし、純粋なCBDのみです。つまりCBDのアイソレートなどですね。CBDは精神活性作用がないので、ほぼ全世界で合法ですから、どこの国のスポーツ選手もオリンピック選手も皆、合法的に使用することができるんです。CBDオイルは試合前のストレスなども緩和してくれますからね。私はポーランドのスポーツ選手にもCBDオイルを渡したことがあります。ボクシングのトップ選手にも3人いますね。CBDをあげる代わりにどのような効果があったか情報を提供してもらいました。CBDアイソレートはどんな場面でも使用できるので、個人的にスポーツ選手は全員摂取するべきだと思います。CBDは血液循環を守り、神経保護効果がありますから、アスリートたちの機能は向上するでしょう。ストレスを緩和してくれるので、特にトレーニング中は有効です。

—貴重なお話をありがとうございました!

日本に入ってくる医療大麻ニュースや情報はアメリカやイギリス、イスラエアルなどがほとんどで、ヨーロッパのその他の国の実情を知る機会があまりなかったので、とても興味深い話ばかりでした。特に最近医療大麻を合法化したというニュースがあったポーランドで、合法化後、残念ながら法律が機能していない状況を効くと、合法化だけがゴールではないのだということが理解できます。合法化の際、同時に機能するための細かい設定なども決定していかないと法律が形骸化するので、日本でもいざ医療大麻合法化が現実味を帯びてきた際には十分注意しなければなりませんね。

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