南アフリカの医療大麻事情

世界各国の医療大麻事情を調べるシリーズ、今回取り上げるのは南アフリカ共和国です。これまでアメリカやヨーロッパを中心に見てきましたが、アフリカでは医療大麻はどのように取り扱われているのでしょうか?

首都ヨハネスブルグにある依存症治療施設、ウェッジ・ガーデン治療センターのソーシャルワーカー、カレン・グリーゼルがその問いに答えました。

CBDは合法

現時点では、たとえTHCが公に華々しく宣伝されていたとしても南アフリカではTHCは違法です。大麻にはカンナビノイドと呼ばれる化学物質が含まれており、主なカンナビノイドにTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)があります。

「CBDに精神活性作用はないので、平たく言えば人の精神を変容させません。研究ではCBDが不安や関連症状を軽減することが分かっています」

CBDは南アフリカでは合法なので、インターネット上では医療大麻オイルが公然と販売されています。多くの販売業者が市場シェアを争っているため、大麻オイルブランドのパンフレットがそこら中で手に入ります。

「15mlのCBDオイルに800ランドという価格は法外に高価です。さらに懸念すべきなのは、1つのパンフレットにTHCも堂々と宣伝されていたことです」

THC、嗜好用大麻は違法

「THCは大麻の精神活性成分です。大麻を摂取した際に恍惚効果を引き起こし、脳機能を変化させます。THCは知覚、気分、意識、行動を変化させますし、医療用のCBDオイルとは全く異なります」

とは言え、THCは常に闇市で入手できるというのが現実だとグリーゼルは言います。

大麻の法的地位

南アフリカの薬事法にはすでに医療目的の大麻の使用に関する条項があります。大麻はスケジュール7薬物に指定されているので、大麻の所持は違法です。しかし、治療効果を得るために輸入・販売されている全製品はスケジュール6医薬品に分類されています。

「患者は管理下でのみそれらを使用することができ、厳格なガイドラインを守らなければなりません」

CBDオイルまたはダッハオイル(南アフリカでは大麻のことを「ダッハ」と呼びます)は、スケジュール4物質に指定されています。つまりCBDオイルは医師からの処方箋があれば医薬品として入手できるということです。

今年の初め、西ケープ州高等裁判所は、麻薬および麻薬取引法や薬事法の一部の項目が憲法と一致せず、無効であることを宣言しました。しかし、裁判所の決断が効力を発揮する前に、憲法裁判所が無効性の宣言を確定しなければなりません。確定されれば、それらの項目が国会で修正されるまで数ヶ月間停止されるでしょう。

つまりこの停止期間が終われば、成人が個人宅で、個人消費目的で大麻を所持・購入・栽培および使用できるようになる可能性があります。南アフリカには大麻合法化を主張するダッハ党という政党があるほどで、国民も古くから医療目的で大麻を使用してきた歴史があるため、大麻には寛容的なようです。しかし現時点では嗜好用大麻もTHCも違法です。

嗜好用大麻は違法であるけれど、CBDは合法というのは日本と同じなので親近感が湧きますね(日本では医療大麻も違法ですが)。日本ではTHCやCBDなどの大麻成分で違法・合法が決まるのではなく、大麻の部位によって合法性が決まるので、海外とは少し異なっています。日本でも医療大麻合法化に向けての対話が進むことを願います。

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参考:Citizen