愛犬にも効果!CBDオイルが症状を緩和する

抗てんかん作用や鎮痛作用など数多くの薬効を持ち、注目を集めているCBDオイルですが、その恩恵に預かっているのは人間だけではありません。CBDは全ての哺乳類の体に備わっているエンドカンナビノイドシステムと相互作用するので、犬などのペットもCBDの効果を感じることができると言われています。

犬の飼い主が信頼する大麻製品

デブ・ライナンが飼うゴールデンレトリバー、ベニーが大病をした時、ライナンは最初、従来の獣医薬を探し求めました。残念ながら、彼女が勧められた薬はベニーを悪化させるか、ほとんど殺すところだったと、ナンは結論付けました。2年前、ベニーは大発作を起こしました。

「とても恐ろしい出来事でした。ベニーの体は制御不可能でリビングルーム中でひっくり返っていました。でもたった1回の発作だったので、獣医は何もしてくれませんでした」

ライナンはベニーを、もう1匹のゴールデンレトリバー、フリンとジャック・ラッセル・テリアのトゥウォージーが待つスポケーン地域の家に連れ帰りました。そこでベニーはさらに2回発作を起こしました。

「ベニーは異常な状態で、私の手をつかんで離しませんでした。獣医は検査を行い、原因不明の特発性てんかんだと診断しました。バルビツール系を処方されました」

聖ルーク・リハビリテーションの脳損傷課で准看護師を務めるライナンは、少なくとも人間においてバルビツール系薬は意識もうろう、協調運動障害、不安定さ、興奮性、そして死などの副作用を持つことを知っていました。そこでライナンの息子がCBDオイルを提案しました。ライナンはペットにあげることを考えたことはありませんでした。

「私は最終的に同意しました。3度目の発作後、ベニーに1分量を投与し、翌朝次の分量を投与しました。ベニーはその後もう1度発作を起こしましたが、5秒しか続きませんでした。ベニーは立ち上がって歩き去り、それ以来2年以上、発作は起きていません」

CBDオイルは通常、THC濃度が低いヘンプから作られます。THCは一般的な大麻使用に関連する精神的・肉体的反応を引き起こす分子化合物ですが、CBDは鎮痛効果をもたらす天然化合物です。

ライナンは今、犬用の味付けドライフード・ブランド、カンナ・ペットと一緒に、ペットフードにふりかけるCBDオイルの費用を含めて、ベニー用に毎月約50ドルを使っています。ライナンはスポケーンの小売店サティバ・シスターズやオンラインショップで商品を入手しています。

「私は、犬の発作治療におけるCBDの熱心な支持者です。私は効くものを続けたいので、願わくば常に手元にあるようにしていきたいです」

今はベニーだけがCBDオイルの恩恵を受けているペットではありません。

9歳のゴールデンレトリバー、フリンが弱々しくなってきたので、CBDをあげはじめました。「フリンは、私たちがアジリティや服従訓練テストに行く時にひどく不安を感じて、とても神経質になります。私がCBD入りの犬用おかしをあげると、人前での振る舞いが良くなります。私は心からCBDを信じています」

また他にも愛犬にCBDを与えて望ましい効果が得られたという事例報告はあとを絶ちません。

マーレーズ・マッツ・ドッグ・レスキューの創設者ザック・スコーは、骨肉腫に苦しめられていた愛犬マーレーにCBDオイルを与えたと話しています。

「あまり選択肢はありませんでした。1月もたないだろうから、苦しませるよりすぐ安楽死させることを考慮した方がいいかもしれない、と獣医に言われました。そこで行き着いたのがCBDオイルです。大麻製品を愛犬に適用したことで、親友でもある愛犬ともう4ヶ月長く素晴らしい時間を過ごせました」とスコーは言います。

スコーはマーレーにCBDオイルを与え始めました。オイルはドッグフードに混ぜるか、直接経口投与することができます。マーレーは最初に予測されていたより4ヶ月長く生き、長いこと出ていなかったマーレーの特徴を見せるようになりました。

CBDオイルを勧めることができない獣医師の立場

米国獣医師会(AVMA)は、病気のペットに対する大麻使用を調査するように勧告ました。2013年の専門誌の記事「獣医の大麻?」で、AVMAは次のように提案しています。「さらなる研究により、ペットの痛みや苦しみを緩和しようとする飼い主の善意の試みによる予期せぬ過剰摂取を防ぐことができます」

記事のなかでは、さらにCBDの利用について次のように特定しています。

「CBDは、分離不安、騒音恐怖症を含む行動ベースの障害、ならびに過敏性腸症候群、猫免疫不全ウイルス感染の治療に使用されています。すなわち疼痛、吐き気、発作の管理や食欲増進剤として使用できます。また大麻オイルは、腫瘍治療のために外用的にも使用されています」

2016年ネスレ・ピュリナ・ペット栄養学サミットで、ブルーパール・ジョージア獣医専門医の栄養学・統合医療課の獣医師スーザン・ウィンは、ペットに対する治療的介入と大麻使用について議論しました。ウィンは参加者に、獣医は大麻を勧めることはできないが、毒性について助言することはできる、と話しました。犬は人間よりも大麻に対する脳受容体を多く持つため、特に敏感なのです。

助言の提供における同様の葛藤は、ワシントン州立大の獣医学部でも見られています。連邦政府の補助金を受けているため、違法薬物とみなされる大麻のペットにおける医学用途の可能性を研究することができないのです。しかし毒性について議論することはできます。

現在、CBDを含むほとんどのペット製品は規制されておらず、米国食品医薬品局(FDA)はこの事態を問題だと考えています。2015年にペット用CBDを販売する企業に送った手紙でFDAは、CBDオイル製品がペットのぜんそく、がん、慢性痛、認知症、発作、その他疾患に役立つと主張する広告メッセージやラベル付けに関する懸念を表明しました。

こういった表現や有効性をめぐる不明確さもまた、まず他の治療オプションについて獣医に相談することもせず、ペットにCBDオイル製品を使う飼い主に対してFDAが警告する事態を招いています。

FDAによる指導の欠如をよそに、多くの獣医専門家はCBDオイル治療に関しての成功のみを報告しています。そのような獣医専門家の一人に、モンタナ州に住む認定ドッグトレーナーであり、パウズ・アンド・ピープルのオーナーでもあるナンシー・タナーがいます。タナーは、犬の不安症のためにCBDオイル製品を与えている顧客が複数います。

約9kg以下の犬、特に好き嫌いの多い犬に対しては、透明のベジタリアンカプセルに粉状のCBDが入ったタブレットを購入できます。より大きい犬は、オイルをペットフードに混ぜたり、カンナ・ペットのような犬用おかしをあげたりもできます。

「鎮静するのではありません。犬が深い呼吸をし、またリセットするのを助けます」タナーは、過去のトラウマに苦しむ犬にも役立つが、必ずしも雷や花火など特定の出来事ではない、と付け加えました。

一部の犬の飼い主は、犬は大麻の恩恵を受けることができるが、猫はそれほど受容できないかもしれない、と言います。「ラベンダーやカモミールなどのオイルは犬には効きますが、猫にとっては有毒です。ネコ科動物と犬の体は異なります。しかし人間と犬は同様の受容体を持っており、CBDを薬草として受け入れることができます」

わずかな猫用のカンナ・ペット製品の例外を除き、ほとんどのペット製品は犬のみが対象となっています。

The Spokesman Review