基本情報が分かる:植物としての大麻

大麻草、ヘンプ、Hemp(学名カナビス・サティーヴァ Cannabis Sativa)はおそらく中央アジアに起源し、その後人間の活動にもとなって世界各国に広範に伝えられた植物である。(大麻の植物としての包括的な考察については、Clarke 1981年)

多目的の実用植物として数千年にわたって栽培され、さまざまな特質を利用するために人為淘汰を行っていく過程で、数多くの栽培種が生み出されている。植物中に含まれる繊維を利用する目的で栽培されるものもあるし、精神活性物質目当てで栽培されるものもある。

もっともこれらの栽培種は単一種として分類され、1735年にスウェーデンの著名な植物学者リンネによって初めてカンナビス・サティーヴァ(大麻)と命名された。大麻は生育の速い繁茂性の一年草で、室内で最適の高熱環境においた場合、60日間で成熟させることも可能だが、室外栽培の場合には3ヶ月から5ヶ月を要する。

細かく枝分かれした葉が槍状のとがった小葉に分岐し、小葉のへりはのこぎりの歯状をなすことが特徴である。茎は木性で角張っており、多毛性で、最適環境では4m50cmかそれ以上の高さに達することもある。学名カナビス・インディカ Cannabis Indica(インド麻)として知られる、カナビス・サティーヴァより小柄で繁茂性を持ち、高さが1m20cm程度しかないの亜種はラマークによって初めて記述され、現代の一部の植物学者によってその存在が認められている。

精神活性物質デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)を増産する新種を作り出すため、現在オランダ(個人で使用するために大麻を栽培することが法的に認められている)とカリフォルニア州(法的に認められてない)で品種改良が盛んに行われている。

繁殖プログラムの詳細は公にされていないが、染色体倍加植物を生み出すため、化学物質コルヒチンによって大麻しゅしに処理を施す技術などが含まれている。細胞は通常、1組の染色体をもつようになる。このような品種は遺伝子学的には不安定だが、並外れた生命力と高いTHC生産力をもつ場合がある。

ほかにもさまざまな雑種を作り出すために、カンナビス・サティーヴァとカンナビス・インディカの交配種が生み出されている。交配種は前世代の形質を維持できないことがあるものの、後輩を行った第1世代(F1雑種)の種しを人為淘汰することによって、雑種強勢と高いTHC生産力をもった個体を作り出すことができる。