基本情報が分かる!人体に備わるカンナビノイド受容体の作用

近年、医療大麻という言葉を耳にする機会が増えてきています。

そもそも、医療大麻とは医療で大麻を有効活用することを意味しています。医療大麻は多くの国で合法化されつつあり、効果があるとされている疾患は250種類以上に及ぶと言われています。

各国でカンナビノイド成分の研究が行われており、代表的なCBD成分も日々解明されています。大麻だけを想像すると向精神作用が問題とされていますが、CBDには精神作用がないことが知られています。

CBDは体内摂取することによりカンナビノイド受容体に結合し、神経細胞や免疫細胞に多くの効果をもたらすことが証明されています。人間の体内には、CBDを摂取した際に結合する受容体があることも発見されています。

一般的に人体の細胞の数は約37兆個と報告されています。体の大きさによって体を構成する細胞の数も異なりますが、37兆個という膨大な数の細胞が人体の様々な働きに関わっていることになります。

特定の機能を持った細胞が集まって、脳や心臓や肺や肝臓などの臓器や組織を形成しています。これらの細胞は、各種のホルモンや増殖因子や生理活性物質などからの情報を受け取り、組織の中で定められた役割を果たしています。

細胞は生物体を構成する基本単位で細胞膜によって覆われてそれぞれが独立しています。したがって、多くの細胞が共同して働くためには細胞間で情報を伝達する仕組みが必要になります。それが受容体とリガンドという情報伝達方です。

細胞には、受容体(レセプター9と呼ばれるタンパク質が存在しており、物理的および化学的な刺激を認識して細胞に応答を引き起こします。このとき、受容体に結合して細胞応答を誘導する情報伝達物質(体内成分)をリガンドと呼びます。

細胞の受容体は一種の鍵穴のようなものであり、その受容体に特異的に結合して細胞に刺激を与えるリガンドは鍵穴に対する鍵のようなものと理解できます。

細胞はリガンドが結合した受容体からの信号を認識すると、その応答として蛋白合成や細胞分裂や細胞死などの反応を起こすのです。受容体は脂質二重層の細胞膜を貫通するように存在し、細胞外の刺激や情報を細胞膜で囲まれた内部に伝える役割を担っています。

受容体の細胞外側には、特定のシグナル分子(ホルモンや増殖因子や医療品)が結合できる鍵穴のような構造が存在し、その鍵穴にシグナル分子が結合すると、それが引き金になって様々な化学反応が細胞内で引き起こされます。

この連鎖的な反応を通じて情報が細胞内に伝達され、最終的に特定の機能を持ったタンパク質の遺伝子発現を促進したりして、細胞の生理機能の変化を引き起こします。このような一連の経路をシグナル伝達経路と呼びます。

人体には大麻草の成分と結合する受容体がある

薬用植物の活性成分の研究から、人体に備わっている受容体が発見された例がいくつかあります。その代表が、ケシの未熟果に含まれるモルヒネやコデインなどのアヘンアルカロイド(オピオイド)が結合するオピオイド受容体や、大麻草に含まれるカンナビノイド受容体です。

大麻草には500を超える化合物が分離・同定されていますが、そのうち80以上の化合物がカンナビノイドと呼ばれる大麻草固有の成分です。ある種のカンナビノイドは体の中の受容体に結合することによって様々な効果を発揮します。

カンナビノイド受容体が存在することは、体内にカンナビノイド受容体に作用する体内成分が存在することを意味しています。カンナビノイド受容体と反応する、体内に自然に存在する物質を内因性カンナビノイドと言います。

カンナビノイド受容体もオピオイド受容体も、動物が植物成分を薬をして利用するために存在するわけではありません。もともと生体内で内因性のリガンドがあって特異的な受容体との間にシグナル伝達系を作っていたものが、その受容体に結合する成分が植物にたまたま含まれていたというだけです。

このような植物成分は、動物に対する毒として存在しているのかもしれません。動物にとって毒になる物質も適用を用いれば薬になったり、新陳代謝の向上につながります。あるいは、その植物の生存に必要な成分がたまたま動物にも作用したのかもしれません。このような植物成分を人間は医療に利用してきました。

大麻も古くから医薬品として人類が使用してきた歴史があり、その薬効は最初は経験的に見つかったのですが、近年の研究によって、それらの成分が作用する受容体やシグナル伝達系が存在することが明らかになり、薬効の作用メカニズムが解明されつつあるのです。

カンナビノイド受容体についての研究は、THCがCB-1受容体に対して部分作動薬として働くことを示しています。また、CBDはCB-2受容体に対して部分作動薬として作用することも示しています。

THCは、CP-55940やWIN-55212-2といった合成化合物の場合に見られるCB-1受容体の全面的な活性を引き出せないのです。これはこれらの合成化合物と違って、THCがアデニル酸シクラーゼに対して最大限の阻害を起こさないという事実によって示すことができます。

もうひとつの機能分析法によって、代謝的に安定させたGTP誘導体(GTP-γ-S)が活性化した受容体に結びつく際、これを刺激するさまざまな作動薬の能力を測定することができる。この分析法でも、THCは合成カンナビノイドに比べると部分的な効力が(20~30%)しか示さない。この分析法はまた、CB-1受容体の構造活性レベルーーー他のカンナビノイドをいっさい加えない状態でのGTP-γ-Sの結合によって示される。レベルをある程度まで明らかにしている。

GTP-γ-Sは拮抗薬SR141716Aによって阻害されるが、この事実は、SR141716Aがカンナビノイド作動薬の活動を阻害する能力を持っていることに加え、この化合物がCB-1受容体に対して逆作動薬としても働く(すなわち、カンナビノイド作動薬が存在しない時の受容体の活動休止状態を阻害できる)ことを示しています。

こうした受容体の構造活性が、生理学的な意味を持つほどのものなのかどうかは不明ですが、もしそうであれるとすれば、拮抗薬だけを投与された動物に見られる薬理効果をある程度まで説明することになる可能性があります。

部分抜粋 : 医療大麻の真実

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