先日、イスラエル国会でワイルドな出来事が起こりました。エルサレム・ポストによると、国会で医療大麻の規定変更に関して議論中、熱烈な大麻活動家の男性がCBDオイルを1瓶一気飲みしました。
「THCを30%含有する医療大麻オイルがここにあります。皆さんはこれを危険な薬物だと言いますが、私がこれを摂取したらどうなるでしょうか?」
活動家は「医療大麻オイルで過剰摂取することはありえない」と言って、オイルを飲み干しました。活動家はすぐに国会の門衛によって退出させられました。タイムズ・オブ・イスラエルによると、男性は元軍人でPTSDの治療のために大麻オイルに頼っています。
娘が発作を抑制するために大麻を利用しているという別の男性は、現在議論されている大麻法改正がそうさせるなら、闇市でも利用すると言います。大麻法改正は、特定の大麻品種がイスラエルの流通会社によって販売できなくなる変更を含むと噂されているため、この大麻品種を使用する患者らがパニックに陥っています。男性はオイルを飲み干す前に言いました。
「娘のけいれんは止まりました。もし大麻を得る娘の許可証を取り上げるなら、私は自分で薬物施設を作ります」
また退去させられた別の患者の母親は、大麻オイルを飲み干しこそはしませんでしたが、公聴会を繰り返し妨害しました。退去させられる際、彼女はヤーコフ・リッツマン厚生相を「冷酷だ」と叫びました。
混乱を巻き起こしている大麻法改正
厚生省はイスラエルにおける件の大麻へのアクセスを止める意図はない、とリッツマンは保証しました。患者は価格が高騰するという噂についても恐れていましたが、価格の問題にも対処するよう取り組むことを約束しました。
「大麻は薬です。この分野における法改正を提案したのは前任者ではなく私です。これは簡単ではありません。私たちは栽培者からの漏出を防ぎたいのです。また有資格者のみが威厳を持って、薬局で大麻を入手できるようにしたいのです。私たちは、患者に大麻を処方できる医師を追加し、今後もさらに追加していきます。この法改正は良いものですが、そこかしこに障害があります。重度の使用者に対する価格の高さと言った問題があり、それに対しても考慮して行きます」
イスラエルでは1990年代に特定の疾患に対して医療大麻が合法となり、現在約2万6000人の患者が登録しています。この人数は今年、2倍になることが予測されています。イスラエルで医師の認証を得た患者は、現在、厚生省の医療大麻局が監督する8ヶ所の流通センターで大麻を入手しています。中でも最大なのがティクン・オラムで、約230品種を栽培しています。元軍人が一気飲みしたのはまさにティクン・オラム製品の一つで、最小限の精神活性作用しか持たない高濃度CBDオイルのアヴィデケルでした。
イスラエル人科学者ラファエル・メコーラムが1964年に初めて大麻からTHCを分離させたことや、イスラエルの企業が業界をリードしていることからも、イスラエルは医療大麻研究の最先端であることで有名ですが、嗜好用大麻は依然として違法です。大麻を非犯罪化する法案は、現在国会で審議中です。
出典:Herb
