オピオイド、アヘン、その他強力なケシ由来成分は、アメリカにおける依存症、災難、死と同義語になりつつあります。強力な鎮痛剤を必要とするような病気ですでに苦しんでいる人々が、オピオイド系処方薬の過剰摂取で亡くなるのも不思議ではありません。
一人の過剰摂取死でも悲劇なのに、薬の過剰処方という後進的な伝統にまみれたアメリカでは、2015年から2016年までの間にオピオイド関連死が19.8%上昇したと推定されます。恐ろしい数字です。なぜ人を傷つけないと誓いを立てる医師が、毎年数千人もの死や新たな中毒を生み出すオピオイド系鎮痛剤を処方し続けるのでしょうか?今ではオピオイド危機と呼ばれていますが、大手製薬会社(ならびに彼らから依頼を受け、報酬を受けた医師)がいかに法外な額の利益を生み出すために、人間のことをケアしていないかを物理的に示しているかのようです。
原因不明の痛み
医師はアルバートという男性に対してどのように対処すべきか分かりませんでした。2010年、アルバートは骨盤にひどい痛みを感じる理由を知るために病院へ行きましたが、医師が伝えたのは、これは幻想痛であり、どうすることもできないということだけでした。
「すべての検査が異常なしと出たので、これは幻想痛だと医者は言った。でも私にはそれが間違っていると分かっていた。なぜなら私が感じていた痛みは本物だったから」
そこで、診断を何度も間違えられる人や診断未確定となる人の多くと同じように、アルバートも強烈な痛みの原因を探るため自らリサーチを始めました。数え切れないほどのMRIやCTスキャン、超音波検査、血液検査や脊椎穿刺を経た後、アルバートはMRIよりもはるかに複雑な神経の詳細を映し出すことができる磁気共鳴神経検査(MRN)という機械があることを発見しました。
この件に関してアルバートは運が良かったと言えます。アメリカにはたった2台しかMRNがありません。しかし、そのうち1台はアルバートの神経科医が働くカリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)にあったのです。
そこでアルバートは必要としていたMRNの検査を受け、2週間ほど待ちました。今度こそ自分の健康問題の原因を突き止め、痛みの元を探し始めてから初めてはっきりとした結果が得られることを期待しました。
「MRNスキャンでは、不対神経節に高活動が示された。これは普通ではないし、滅多にないことだ。そして、このスキャンの結果や私が長年、医者に説明してきたことはすべて、強烈な痛みや焼けるような、刺すような、鋭いような、麻痺するような異なる感覚の説明と合致したんだ」
何年も続いた誤診としつこい痛みを経て、アルバートはやっと不対神経節の慢性骨盤神経炎症であると診断され、長い間、自ら行っていたリサーチや痛みの管理から解放されて前に進むことができるようになりました。しかし、その先も楽ではありませんでした。医者はアルバートに複数の種類の神経痛薬を処方しましたが、これらの薬はさらなる腹痛やゾンビのような恐ろしい副作用をもたらしたのです。
その後アルバートは3回の神経ブロックを行いましたが、効き目はなかったようです。
「医者は神経根パルスを焼くという選択肢を提案してきたが、痛みを取り去るかは保証できないというものだった。結果的に、これは私が犯した最大の間違いとなってしまったんだ」
絶え間ない痛みを根絶しようという最後の試みの後も、アルバートの痛みは強くなっただけでした。この試みの後、アルバートはもうたくさんだと思いました。たらい回しにされるのはもううんざりだったのです。そこで彼はオピオイド鎮痛剤を処方されました。
痛みのない時間を過ごすために、アルバートは一粒また一粒と錠剤を飲みましたが、それも短い時間しか続きませんでした。彼は毎日、オピオイド鎮痛剤を飲んでいましたが、それが強力なアヘンへの依存を生み出すだけだと分かっていました。
CBDオイルとの出会い
「私はインターネット上をリサーチして、CBDがどのようにエンドカンナビノイドシステムを通じて体を自然に治すかなどについてたくさん読んだ。私はすでに医療大麻患者だったが、CBDについては知らなかったんだ。そこでたくさんの情報を読んでから、CBDを摂り始めることに決めたよ」
CBDカプセルとチンキ剤から始めたアルバートは、数週間で症状の改善に気づきました。それは、正しい選択だったと確信するのに十分な変化でした。
「それから私は、CBD入り食品、CBDシロップ、CBDオイル、あらゆる種類のCBD製品を試したよ。そして鎮痛剤を半分以上減らすことができたんだ」
一時期は1日を乗り切るために強力な鎮痛剤に頼っていたアルバートは、 CBDが薬や大手製薬会社に支配されない生活を手に入れるのを可能にしてくれたと考えています。アルバートは強力な鎮痛剤を1日7〜8錠から2、3錠まで減らしました。鎮痛剤を完全に断薬するというゴールも、そう遠くないうちに達成できそうです。
「CBDが私の人生にやってきたことに感謝してる。 CBDはこれまで私が行った最高の決断だ」
