こんにちは~。
前回に引き続き、アムステルダムとバルセロナ、それぞれにあるヘンプミュージアムについて、書きたいと思います。
前回はこちら:
いつか行ってみたい「ヘンプ博物館」【前編】
僕も国内・海外問わず、さまざまな博物館を訪れてまいりました。国内で個人的にインパクト大だったのはどこなのかと言われれば、目黒の寄生虫館、明治大学博物館の刑事部門、そして今はなき東京タワー蝋人形館が不動のビッグスリーです。
寄生虫館については、読んで字のごとく扱っているテーマがすでに他では見られないものであり、寄生虫グッズも充実しています(回虫のTシャツとか・・・)。
明大博物館は何といっても刑罰史の現物資料であります。三角木馬が衝撃的でした。無料なもんですから、神保町の古書探しの雨宿りに(失礼)するときもあります。
そして終了が悔やまれるのが東京タワー蝋人形館。蝋人形館とは名ばかり、なぜかここはジャーマン・プログレッシブというコア過ぎる分野の一大資料館でした。なぜ東京タワーに西ドイツロックに偏った展示館があったのかというと、当時の経営者さんがこの分野のディープなファンだったからだそうで、信奉者からは「聖地」と呼ばれた場所でした。数回足を運びましたが、不思議の国に迷い込んでしまった感覚がすごすぎて、数十分前に展望台ではしゃいでいた無邪気な思い出すら毎回吹っ飛んでしまったものです。
と、僕の個人的な体験はどうでもいいことでしたね。
・・・閑話休題。
今回ご紹介しているヘンプ博物館も非常に珍しい博物館だと思います。まさかあるとは思いませんでした。しかもここまで充実しているとは・・・
日本のヘンプ史にも熱視線


“Hemp in Japan:Samurai”と題されたその展示は、江戸期におさむらいさんの装束に麻を使用するべく、ヘンプ栽培を奨励していた歴史などに触れているようです。
1980年に来日したポール・マッカートニーの逮捕や、神道などの話題にも触れつつ、日本とヘンプの複雑な関係についてひも解いている感じです。これはなかなか興味深いですね。というか、西欧から見てこんな展示がなされるのですから、日本のヘンプ史っていうのは世界的にきっと特殊なのでしょうね。
ヘンプの医療史も
ロシアやフランス、ドイツ、キューバなどのヘンプ史も扱い、本当に幅広い。もちろん医療大麻の歴史も展示されているようです。
ヘンプを禁止してきた歴史も同様に扱われているので、ヘンプに対してニュートラルな目線で展示を構成している印象を持ちました。
行ってみたい!
医療とヘンプの関係では、緑内障、がん、エイズ、関節炎などに用いられてきたことにも触れています。
http://hashmuseum.com/en/the-plant/medicinal-cannabis/history-of-medicinal-cannabis
ヘンプのエキスとテーブルソルト、コロジオン(水絆創膏)で作ったホームメイドのクリームでうおのめを取ることができたとか。
http://hashmuseum.com/en/collection/cannabis-pharmaceuticals-from-the-past
カンナビノイドやCBDに直接言及している文章はウェブ上では特に見当たりませんでしたが、行けばいろいろわかることがありそうですね。