テキサス州警察がてんかん患者向けのCBDオイルを監視

CBDオイルは精神を活性化させないにもかかわらず、テキサス州警察はCBDオイルを監視することを計画しています。アメリカは不安定な状態にあり、まるで選挙後の余震を受けているようです。しかし、CBDオイルをてんかん患者に販売する免許料を1年あたり130万ドルに値上げする、というテキサス州公安省による発表には開いた口が塞がらないでしょう。テキサス・マンスリーが報道しています。

テキサス州警察はCBDオイルを監視

テキサス州公安省(DPS)は、てんかん患者向けにCBDオイルを販売している大麻薬局の製品を警護する警察官に支払うために、免許料を値上げしたいと考えています。

これはエイプリルフールの冗談ではありません。実際にテキサス州DPSは、初年度の免許料を年間6000ドルから130万ドルへ、それ以降の年は97万5000ドルへと値上げしたいと考えています。

テキサス州法は、レノックス・ガストー症候群(LGS)による難治性てんかんに苦しむ、極めて少数の患者にのみCBDオイルを認めています。LGSを患う患者の多くは子供で、1日に数百回の発作を起こすことがあります。発作は非常に低年齢から脳に損傷を与え、傷を残すことが多いため、身体障害をもたらします。LGSの子供を持つ親は、いつか子供が大人になって自立するという希望は持てません。

だからこそ、ケン・エルタイフ上院議員が提案した法案が保守的なテキサス州議会で可決されたのです。現在進行中の研究では、てんかんに対するCBDオイルが、LGSやその他制御不可能なてんかん症状を抑制するのに有望であることを証明しました。

研究結果は驚異的です。車椅子の子供が歩けるようになったり、1日に40回あった発作がゼロになったり、とまるで奇跡の薬のようです。

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理不尽な規制によるショック

テキサス州法のもとでCBDオイルを販売する大麻薬局に対して理不尽な規制を課そうとする公安省の計画発表は、てんかんのコミュニティに衝撃を与えました。難治性てんかんを患う推定15万人のテキサス州民は、現在の年間6000ドルの免許料もほとんど負担できないでしょう。DPSが計画している桁外れな130万ドルは論外です。

不合理な免許料は、製品を24時間警護する警察官に支払うためだという理由で正当化されました。CBDオイルはほとんどがヘンプから抽出されており、また大麻の精神活性化合物THCをほぼ含まないので、違法だと見なされるべきではありません。CBDオイルを盗むために大麻薬局をハイジャックしたい人なんていないでしょう。なぜ警護のために警察官が必要なのでしょうか?

ある読者のコメントによると、免許料は1時間あたりおよそ781ドルを警察官に支払うのに十分な額です。同じ金額で何人のてんかんの子供にCBDオイルを与えられるでしょうか?疑問に思いませんか?

てんかんのためのCBDオイル

てんかんのためにCBDオイルを使用する両親は、CBDオイルを奇跡のように感じるかもしれませんが、そうではありません。これは天然の植物から生まれた人生を変えるような薬です。CBDオイルはテキサス州の住民を危険に晒しません。だからこそ2015年にCBDオイルは州議会によって承認されたのです。来年以降は合成薬剤も入手可能になるかもしれませんが、「大麻派生薬剤」は天然のオーガニックな医療大麻とは同じではありません。

まとめ

アメリカ連邦法と州法では大麻取締法が歪みが生まれていることによる結果がもたらした悲惨な状況だと言えます。いかなる状況でも科学で有効性が立証されているCBD成分は、いかなる状況下でも人権という本来人が持つ権利を侵害してはいけないのではないでしょうか。医療大麻やCBDオイルで緩和や効果がある人にとっては、生きていくために必要なものであり、その人権は剥奪されてはいけないのです。

欧米をはじめマリファナ合法化の動きが加速する中、一人一人が大麻草という植物をもっと理解することで解決策が見出される日がきっとくるでしょう。