こんにちは。
あっという間に年末ですね!今年が終わり、2018年に入るとデンマークでは医療大麻の試験的プログラムが始まります。デンマークはすでに医療大麻が合法化されているようなイメージを持っていましたが、実はまだなんですね。
デンマーク政府は数年にわたる審議の末、がん、多発性硬化症、脊髄損傷といった疾患に苦しむ患者による医療大麻の合法的な使用の可能性を評価する試験的プログラムの立ち上げに同意しました。保健省は、2018年1月1日から始まる4年間の試験期間のために2200万クローネを確保したことを明らかにしました。4年間の取り組みは将来的に継続される可能性があります。
「試験の目的は、特定の治療適用を持つ患者が医師によって医療大麻を処方され、治療ができるように、公衆衛生分野における医療大麻の実現のために正当な枠組みを確立することだ」と同意報告書に記されています。
「これによって、違法な製品を使用して自己治療している一部の患者は、より安全な環境で合法的に使用できる代替薬を入手できるようになります」
承認は来年
ヴェンスタ党率いる政府のほか、社会民主党、デンマーク国民党、自由同盟、グリーン政党、急進左翼党、社会主義人民党も承認する準備ができています。
試験的プログラムに関する最終的な法案は2017年10月に公開され、年末までに承認される予定です。この法案は、2003年に医療大麻を合法化したオランダで使用されたモデルに似ている見通しです。
デンマークの大麻事情
デンマークの首都コペンハーゲンにはクリスチャニアと呼ばれる自治区があり、この自治区内では大麻の使用・販売が暗黙のうちに認められているようですが、国としては大麻を合法化していません。医療用に関しても、2011年にサティベックス、マリノール、ナビロンなどの大麻系医薬品が承認されましたが、全般的な医療大麻合法化はこれからです。一方で、CBDオイルは医薬品庁に認可されている業者から購入する場合は合法です。デンマーク人の約88%が医療大麻合法化に賛成しているので、2018年から試験的プログラムが実施されれば、さらに一歩、合法化に近づくでしょう。
参考:CPHPost