日本ではまだ全面的に禁止されている大麻ですが、アメリカなど海外では解禁の流れが進んでいます。特にアメリカでは、大麻の持つさまざまな薬効に関する研究が行われていて、その情報が一般にも浸透しつつあるようです。その中から大麻とニキビの興味深い関係性についての記事を見つけたので紹介します。
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大麻は皮膚に作用しますが、ニキビの原因となることはあるでしょうか?喫煙は肌にとって有害ですが、吹き出物ができるには大量に喫煙しなければならないことが研究で分かっています。とはいえ、大麻の摂取がニキビの形成をもたらす可能性を示す論理はいくつかあります。
・ストレスの増加
大麻によってストレスを感じていますか?もしあなたがTHCを摂取した後にリラックスとは真逆の効果を感じる少数派の大麻使用者なら、大麻はニキビの原因となっているかもしれません。大麻は不安やストレスを緩和できますが、それらを引き起こすこともあります。高濃度のTHCは、一部の人にとって不安やストレスを引き起こすことがあります。低濃度であれば、治療効果をもたらします。
ストレスとニキビには関係があることが研究で分かっています。だからもし大麻によってストレスを感じているなら、吹き出物の原因となるかもしれません。
この場合、解決策となるのはCBDとTHCの適切なバランスを見つけることです。特にTHCによって精神活性化された時にパニックになる人ならば、CBDが高濃度の大麻を探すべきでしょう。CBDはTHCによる精神活性特性の多くを中和するので、不必要なストレスやニキビから守ってくれます。
・食欲増進効果
大麻によって精神活性化されたときに、どれだけ食べたか分からなくなった、という経験があるなら、大麻は間接的にニキビの原因となっているかもしれません。砂糖やすぐに糖分に変換される食べ物を食べると、インシュリン量が増加します。ピザやポテトチップスを食べていますか?大麻による口の渇きをソーダで潤していますか?これらの行為はインシュリン量を急増させている可能性があります。
ニコラス・ペリコーネ博士はハッフィントン・ポストに対し、インシュリン量の急増は「全身に炎症を一気に引き起こす」と語りました。炎症が起こると、皮膚をしっかり固定しているコラーゲンやエラスチンを分解させるために酵素が送られます。消化された砂糖は恒久的に皮膚のコラーゲンに結合するため、肌に糖化というプロセスを引き起こします。糖化は、元々あったニキビを悪化させることがあります。
大麻はニキビの原因となるでしょうか?正確には違いますが、ニキビの原因となるような行動をさせている可能性はあります。
大麻はニキビを止めることはできる?
大麻の喫煙は決してニキビ予防または治療にはなりませんが、大麻草の一部は役に立つ可能性があります。ニキビ治療に役立つ可能性のあるCBDでできた大麻外用品があります。CBDは抗酸化剤です。抗酸化剤は肌に良いことで知られています。
CBDはヘンプシードオイルにも含まれています。またヘンプシードオイルには他にも肌に良い成分が含まれています。「大麻はニキビの原因となるか?」という質問に対して、簡単な答えはありません。しかし少なくとも直接的にはニキビの形成に関わっていません。皮脂の過剰分泌がニキビの原因です。ヘンプシード抽出エキスの入ったクリームは頰の皮脂量を軽減することができることを発見した研究者もいます。ですから大麻は実際にはニキビの症状を治めることができますが、それは大麻の非精神活性成分CBDによる効果なのです。
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CBDはニキビに効果的である可能性があるということは、CBDオイルを肌に塗るのもいいということではないでしょうか。大麻はもちろん違法ですが、CBDオイルなら日本でも合法的に購入することができます。記事にある通りCBDはアンチエイジングにも重要な抗酸化効果がありますし、抗炎症効果もあるので、ニキビによる炎症を抑えてくれそうです。オイル状になっていれば肌にも塗りやすいですし、CBDオイルのベースがヘンプオイルやヘンプシードオイル、MCTオイルなどであれば、CBDの他にもミネラルや必須脂肪酸など肌にいい成分がたくさん含まれています。今度吹き出物が出たときは、CBDオイルを塗ってみるのもいいかもしれませんね!

参考:HighTimes