15歳になるスタッフォードシャー・ブルテリアのエリーは、CBDオイルを毎日摂り始めて以来、足取りが軽くなりました。しかしCBDオイルは犬にとって安全なのでしょうか?
シドニー・モーニング・ヘラルドが、がんを生き抜いたけれど痛みにも合法の鎮痛剤にも耐えられなかったエリーの飼い主、ローレンス氏についてレポートしています。ローレンス氏は代わりに医療大麻を選びました。彼にとって、エリーの加齢による痛みや食欲減退、睡眠障害に対する改善は明らかでした。
エリーが毎日舌下から摂取している医療大麻は大半の獣医が勧めることではありませんが、関節炎と緑内障に苦しみ、食欲を無くし、よく眠れなくなってしまった愛犬エリーに素晴らしい効果を見せた、とローレンス氏は言います。友人たちは懐疑的でしたが、大麻オイル治療を始めて12ヶ月後、その効果が明らかになりました。エリーは走り回り、よく食べよく寝ています。
彼が使用する大麻オイルには大麻の精神活性成分THC(テトラヒドロカンナビノール)は含まれておらず、優れた治療効果を持つカンナビジオール(CBD)が含まれているのだとローレンス氏は説明します。
CBDオイルへの合法的なアクセスが必要
医療大麻への合法的なアクセスが早急に必要だとローレンス氏は言います。ローレンス氏は2010年に稀な脊髄腫瘍と診断され、43時間に渡る手術で脊椎骨を3つ除去しなければなりませんでした。脊髄は、5本の肋骨、下肢骨、60個のチタニウムで再建されました。合法の鎮痛剤では痛みが消えず、堪え難い副作用が起こりました。
オーストラリア獣医師会(AVA)は犬に大麻オイルを与えることを推奨しておらず、特に高齢の犬が心配な人は地元の獣医と最適な管理プランについて話し合うべきであると述べています。
AVAの会員であるポーラ・パーカーは、THCを含む製品に対して特に警告しています。THCはペットに神経学的鎮静効果を引き起こし、特にバターやオイルに高濃度で含まれている場合、体が小さいため心肺機能を低下させる可能性があるため危険である、とパーカーは述べています。
ニューサウスウェールズ州でCBDに一歩前進
ニューサウスウェールズ州知事マイク・ベアードと医学研究大臣プルー・ゴワードは、オーストラリアで初めての発表を先日行いました。深刻な治療抵抗性てんかんの子供に対して、ピュアなCBDで作られた大麻系医薬品への「思いやりのあるアクセス」を提供するために対策がとられたのです。ローレンス氏はこのニュースを喜び、次のように話しました。「医療大麻が深刻なてんかんの子供に入手可能になるのは素晴らしいことです。ですが、末期患者やその他慢性痛患者がアクセスを認められていないのには、あまり思いやりを感じませんね」