カリフォルニア州が医療大麻に関する厳正な農薬検査を満たしていない、という憂慮すべき新事実が発覚しました。一方で、オーガニックのCBDオイルの安全性は確実です。
大麻検査・分析における世界的な先駆者と考えられているスティープ・ヒル実験所が、大麻の残留農薬を調べた実験所の最新調査結果を公開しました。検査では、三連四重極型質量分析計を使用してサンプルを査定したところ、オレゴン州の規定によって認められない量の農薬が含まれていたことが分かりました。
30日間にわたって医療大麻を調査したカリフォルニア州にあるスティープ・ヒル実験所が公開した衝撃の研究結果について、マリファナ・ビジネス・デイリーが伝えました。報告書によると、カリフォルニア州の大麻の84%に、ミクロブタニルを含む農薬が残留していました。ミクロブタニルは通常、ブドウ、アーモンド、イチゴなどに噴射される農薬で、「一般用途の農薬」として合法とされています。
この化学物質は大麻栽培者に好まれる傾向にあります。うどん粉病を防ぐために使用されるブランド、イーグル20にミクロブタニルが含まれているのです。ミクロブタニルは加熱されると、化学兵器禁止条約によってスケジュールIII物質に指定されているシアン化水素に変わります。栽培されている大麻にミクロブタニルが噴射されていたら、大麻を喫煙した時にシアン化水素も一緒に吸引してしまうことになるのです。
大麻の安全性を保証せよ
スティープ・ヒルは使用者のために大麻の安全性を保証し、誰もが安全に使用できるためのツールを提供したいのだ、とスティープ・ヒルの主任科学コンサルタント、ドン・ランドは言います。スティープ・ヒルは何年もかけて、検査手順や設備を完成させました。その検査は極めて先進的で、1兆分の1まで農薬濃度を検知することができます。通常の検査所で行われる検査よりも100〜1000倍の正確さです。
農薬規定
コロラド州は大麻に関する農薬規制・指導が非常に評判のよい州ですが、カリフォルニア州は2018年にやっと検査規制を設定するところです。カリフォルニア州では来月法案64の投票が行われるので、スティープ・ヒルは新たに設立された医療大麻規制委員会と協力し、残留農薬に関する州全体の限界値を定めたいと考えています。
カリフォルニア州が2018年1月に医療大麻規制・安全性法を施行する準備をしている今こそ、農薬を管理下に置くべきだとスティープ・ヒル所長兼CEOは言います。処方される大麻が汚染されていない、安全なものであることを保証したいと考えているのです。
オーガニックの大麻
多くの大麻栽培者が農薬を避け、害虫を駆除するためによりオーガニックな手段を選んでいます。大麻が栽培される土壌の品質も非常に重要です。大麻は土壌の有害物質を吸収する性質があるからです。この生体蓄積の性質があるため、大麻は工場や放射能によって汚染された土壌の浄化に理想的なのですが、この場合は薬には使用できません。
スティープ・ヒルが公開した調査結果は、想像していた以上に大きな汚染を示すものでした。またカリフォルニア州の大麻使用者にとって心配の種となります。
オーガニックCBDオイルは最も安全な選択肢
安全な医療大麻を使用していることを保証するために最も安全な選択肢は、内容量を正確にラベル表記している、評判の良い供給者が生産したオーガニック認定のCBDオイルを使用することです。そうすれば精神活性効果はありませんし、CBDと一緒に有害物質を摂取しているのでは、と心配する必要もありません。
