記憶から炎症まで万能テルペン「ピネン」について!③

こんにちは~。今回はピネンについてのインフォメーション最終章です。

前回はこちら:
https://www.medical-cannabis-project.jp/記憶から炎症まで万能テルペン「ピネン」につい-2/

CB2受容体に働きかける!

αピネン、βピネン、それぞれ個性があり、様々な効能があることがわかりました。このオールマイティなテルペノイド、2型カンナビノイド受容体に対して働きかけるようです。

いわゆるCB2として知られる2型カンナビノイド受容体は、免疫系、リンパ系、心臓、消化器、眼などに分布するほか、皮膚にも存在します。

喘息や癌に!

実験によると、ピネンは気管支を拡張する作用があるらしく、この作用によって、肺への気流が増えるようです。結果的に喘息のような症状の緩和になるということです。

さらに鎮痛と抗炎症の作用もあり、酸化防止剤としても使うことができるそうです。

よく言われる抗ガン作用についてですが、これはピネンがアポトーシスを促すことが、悪性腫瘍の増殖を妨げるようです。

アポトーシスというのは、癌細胞を自ら死滅させること。これが結果的に抗増殖作用につながるわけですね。

ピネンは記憶をよみがえらせる?

さて、最初回でも言及した「ピネンは人の記憶をよみがえらせる」「ピネンで記憶力がよくなる」という説。ピネンの効能としてあまりにも有名ですので、海外サイトにもよくそのことが記述されています。

でもどういうメカニズムで記憶と結びつくのか?なかなか科学的な裏付けっぽい説明が見当たらず・・・

と思っていたら、韓国でちゃんと実験されているみたいです。
Amelioration of Scopolamine-Induced Learning and Memory Impairment by α-Pinene in C57BL/6 Mice人為的に学習障害を起こしたマウスを、αピネンで改善していくという実験らしいです。デスクワークの方々には特に、利用していただきたいテルペノイドですね!