ニュージーランド医療大麻事情

アメリカでは半数近くの州で医療大麻が合法化され、ヨーロッパでもドイツやチェコ、スペイン、オランダ、ギリシャ、ポーランドなどで医療大麻を合法化する国が続々増えています。アジア環太平洋地域ではオーストラリアで医療大麻が合法化されていますが、お隣のニュージーランドはどうなのでしょうか?現地で合法化を支持する活動家を中心に調べてみました。日本を含めこの地域は大麻に厳しい法律が定められていますが、ニュージーランドでは少しずつ状況が変化してきているようです。

大麻の有効性を示す証拠は?

息子の死によってローズ・レントンの人生は大きく変わりました。息子のアレックスは2年前19歳のとき、てんかん重積状態で命を落としました。てんかん重積状態とは長引く持続的な発作のことです。

アレックスは2015年6月に家族や医師の要求に応じて、医薬品グレードでは大麻製品を輸入するために政府から承認を受けたニュージーランド初めての患者となりました。この治療法でアレックスを救うことはできませんでしたが、ニュージーランドにおける医療大麻をめぐる対話はアレックスが病院で過ごした時間に刺激されました。

カンナビジオール(CBD)を含むオイルの輸入要請を承認する過程で、副厚生大臣ピーター・ダンは、将来的な適用のためにガイドラインを作成させました。適用は数年前から法律に規定されていましたが、ガイドラインはありませんでした。

がんが発覚した元労働組合会議長のヘレン・ケリーは、このガイドラインの元で別の大麻製品を申請しましたが、承認されませんでした。ダン副厚生大臣はガイドラインを見直すように命令し、労働党はアクセスをより簡単にすることを約束しました。今年、ダン副厚生大臣はCBD製品に関する政府承認への必要条件を全て除外しました。

そして今、ローズ・レントンは法廷に立っています。ネルソン市民のローズは大麻の栽培・加工・所持容疑を受け、一連の「グリーン・フェアリー」で最も注目を集めている人物です。ケリーは市民が届けてくれた大麻製品によって痛みを緩和していたことを非常にオープンに話していましたが、誰もケリーを逮捕したいと思っていなかったようでした。今年、それは変わりました。
「悲しみと喪失には2つの道があります。人をボロボロにして、人生に対して悲しみと怒りを持たせる道。そしてもう一つは、その状態から抜けて、平等の求める活動における息子の存在を表現する道です。私はアレックスが亡くなるまで、とても引っ込み思案でした。今のように公に出ることを楽しんでいるわけではありませんし、引き寄せられることでもありませんが、私は最終的にここにいなければならないようです」とローズは言いました。

ローズの活動とは、痛み、炎症、不安などの治療に妥当な効果を持つ非精神活性化学物質CBDを豊富に含む植物の調達を必然的に伴います。ローズは、CBDを使って軟膏やオイル、ブラウニーなどを作り、CBDが効果的だという国中の人々に送っています。地元の3ヶ所の内科医や疼痛専門医が、「薬剤が効かない」ため、患者に彼女のことを伝えている、とローズは言います。

その結果には目を見張ります。「国中で睡眠や健康、血圧が改善されています。これらの患者は薬剤を遠ざけ、代わりに無害な医薬品を求めています。それが生活の質を改善させているのです。これが根幹にある点だと思います」

現在44歳のローズは明快で、健康的です。彼女の高い頬骨が太陽の光に照らされています。薬物容疑で法廷に立つような人には見えません。しかしローズはそうなるかもしれない、と子供たちに警告していました。

逮捕されたことは「それほどひどい体験ではありませんでした。家に来た巡査部長でさえ、法律の改正について最新情報を知らなかったことを謝ったくらいです。自分の仕事をしなければならないことを謝っていました」とローズは語りました。

「逮捕による最大の痛手は患者の薬です。私がアレックスを亡くしたように誰かが親しい人を亡くすことほど胸が痛むことはありません」

ローズが作る一部の製品は、精神活性カンナビノイドであり、薬物乱用法で特に禁止されているTHCを含んでいます。これらは重度の痛みや不眠に苦しむ患者用だとローズは言います。しかし大麻の根から作られる軟膏にはTHCは含まれていません。ローズの考えに反して、その軟膏にはおそらくCBDやその他カンナビノイドも含まれていないでしょう。それでもなお、大麻のその他構成成分が効果を示していそうだと考えられます。

根に含まれる複数のテルペンがこれまでに調査され、痛み、潰瘍および炎症の潜在的な治療法としての特許権まであります。漢方薬の軟膏や湿布における根の利用には、少なくとも5000年の歴史があります。

しかしどれほどの量のテルペンが軟膏1グラムに含まれているのかははっきりしていません。ローズが作るCBDオイルに含まれるCBD量もTHC量も分かっていません。ローズは大麻から採れる原料とオーガニックのヘンプシードオイルを混合してCBDオイルを作っています。

おそらくそれは重要ではないのかもしれません。もしかしたらローズの大麻製品は、土曜日のネルソン・マーケットで販売されているハーブ軟膏と大差ないのかもしれません(軟膏のレシピにはラベンダー、カレンデュラ、カワカワ、ヒレハリソウ、オオバコ、ルリジサも含まれます)。しかし、製品の中に何が入っているか正確に分からなければ、医師や医療規制官を納得させるのは非常に困難です。

ローズはシャーロッツ・ウェブと呼ばれる高濃度CBD大麻とCBD治療を信じています。ローズのためにシャーロッツ・ウェブを栽培していたのは西海岸に住むジョン・パトリックという男性でしたが、ローズが逮捕されたのと同じ時期に逮捕されました。またローズは少し正当化の意味も込めて、闇市場で交配される高濃度THC大麻「ロケット燃料」の代わりに高濃度CBDの娯楽用大麻が供給されれば、害が減るとも信じています。とはいえ、大麻に含まれる表面的なカンナビノイドの割合が自分の製品にどれほど含まれているか分かるのでしょうか?

「どうしたら分かるか?それは結果からです」

鎮痛剤を求めて:ル・ブラン家のケース

ワシントン・バレーの郊外から数キロ離れた、もう少しでレントン家があるという場所で、シェーンとキャット・ル・ブラン夫婦は全く異なる戦いをしていました。体制を拒むのではなく、より良いものに変えるための戦いです。

シェーンは軍需役員、キャットは幼児教育の先生でした。2人が結婚して3ヶ月の頃、2010年のある日、2人の人生が変わりました。キャットが学校の凍ったテラスの上で転んでしまったのです。「自分の足の上に倒れ、おかしな形で背中とお尻を打ってしまいました。それが全てでした」

脊椎円板が3ヶ所で逸脱していました。それから7年間で31歳のキャットは脊髄手術を受け、その後砂場で子供に倒されて再び怪我をしました。また緊急隊員に投与されたオピオイドによって2度も呼吸停止状態になりました。

またその間に息子イザイヤを出産しました。つまりその間は、鎮痛のために処方されていたフェンタニル・パッチやクロニジンを使用しませんでした。

二度目の怪我によってキャットは中枢感作症候群になりました。中枢感作症候群とは別名異痛症と呼ばれ、神経系の機能不全を引き起こし、疼痛知覚を大きく増幅させる電気系故障のような疾患です。パートタイムの仕事に戻れるようになりましたが、通常は帰宅するとベッドに直行します。キャットの痛みは家族の生活の中心にあります。

キャットの症状は、長期使用のために処方される唯一のオピオイド薬、メタドンによってある程度抑えられています。メタドンはゆっくりとキャットの歯を破壊しています。これまでにキャットはあらゆる強力なオピオイド、ケタミン、ガバペンチン、バリウム、抗うつ剤(ストレスは症状を悪化させることが分かっています)などを使用してきました。認知行動療法や鍼治療も試しました。入院していたある夜、痛みに叫ぶことがやめられなかったキャットは抗精神病薬を飲まされ、個室に隔離されました。

しかし1つだけ許されない治療法がありました。少なくとも合法では入手できない方法、つまり大麻です。キャットは初めて(家族からもらった)大麻を試したとき、ここ4、5年で最もよく眠れたと言いました。

現在はIT企業に勤めるシェーンは、キャットの鎮痛剤を執拗に調べ(「あまりに知りすぎている」と疑われ、当局によって薬物を探し求める人物として不当に監視されるほどです)、大麻に関心を向けました。

シェーンはニュージーランド医療大麻認知会(MCANZ)というチャリティーを立ち上げました。MCANZは、最初にアレックス・レントンの担当医が使用したような、医薬品グレードではない条件を通じた手頃な薬の可用性のための活動です。昨年、MCANZはそういた薬の可用性に関する行政承認の80%に関与しました。以前は医療大麻に懐疑的だった省庁関係者も、今では定期的にシェーンと話をしています。

皮肉なことにシェーンが助けることができないでいるのはキャットです。

「実際とても難しいと感じています。時には、シェーンは私のためよりも、ほかの人たちのために強く戦っているように感じます。痛みが特にひどい時には、シェーンに枕を投げつけて、『あなたはこんなに頑張っているのに、私には届かない』ということもあります」

シェーンの主張が引き付ける汚名が、キャットの苛立ちに拍車をかけています。

「私は、シェーンがやっていることのために差別を受けてきました。人々は大麻という単語を聞くと怖がってしまうのです。彼らにとって大麻は違法なので。大麻という言葉から彼らが連想するのは、精神を活性化させることだけです」

「人々は大麻の表と裏を知りません。大麻がどのように人の役に立つか、精神活性化させない大麻製品があることなどを知らないのです」

ル・ブラン夫婦は詳細を語ることは避けましたが、警察に監視されたことがあると話しました。合法的に大麻製品を処方してもらうというキャットの試みは、おなじみの障害にぶつかりました。バーウッド脊髄科長は、ニュージーランドで唯一メッドセイフ(ニュージーランド保健省配下の医療規制機関)に承認された大麻製品サティベックスを処方するには、証拠が不十分だとル・ブラン夫婦に伝えました。

「私は先生に、異痛症と痛覚過敏症に関するサティベックスの臨床試験のプリントを見せました。先生は、私が先生よりも詳しかったので話題を変えようとしました」とシェーンは言いました。キャットがさらに付け加えました。「報告書が戻ってきて、旦那さんは大麻について非常に詳しそうなので、信頼できないと言われました」

「私たちは病院を次から次へと試さなければなりませんでした。残念なことです。キャットはもう全ての相当な選択肢に使い果たしてしまいましたから」

厚生省は今では考えを変え、大麻製品はキャットにとって安全な選択肢であると認識し、アクセスを承認しました。現在、ル・ブラン夫婦は合法的な医療大麻を入手するためのもう一つの大きな障害に直面しています。費用です。

サティベックスは毎月1000ドルの費用がかかりますが、医薬品管理庁(Pharma)による資金援助の試みは2015年にPharma諮問委員会によって削減されました。部分的には、サティベックスが違法な使用のために転用されることを恐れたことが理由です(イギリスの同党の顧問委員会は転用のリスクはほとんどないと考えており、真逆の観点を持っています)。

昨年MCANZは、オークランドに住むMS患者フハナ・ヒッキーが、カナダの企業ティルレイ社が製造した機能的に同じ製品に関する承認を勝ち取るのを助けました。しかしその製品は期待していたよりもさらに費用がかかることが分かりました。2人は今、別のカナダの企業カンニメッド社が製造した同様の製品に望みをかけています。

意外なことに厚生省は、カンニメッド社のヴェポライザー用感想大麻製品を承認するための準備ができています。また厚生省は、新政府に対する勧告の一環として研究目的での自国における大麻栽培に関する規制に関して審議しています。正確な医療基準に対する国内の生産こそが長期的に見たときの唯一の答えだ、とシェーンは信じています。

「患者集団はグリーン・フェアリーや違法な供給者たちを英雄だと思っています」

「私たちはチャリティー団体として、違法行為を容認することも促進することもできません。しかし、少なくとも時々は大麻を医療目的で使用すると主張する人が10万人いて、国中で合法的に使用しているのは約50人です。これは大きな格差です」

「イスラエルの人口と比べたら、ニュージーランドの患者人口は約15000人になるはずです。カナダと比べたら、25000人です。それなので実際はたったの50人です。ビル・イングリッシュは選挙運動の時に、バランスは間違っていない、と発言しましたが、なんて愚かなんでしょうか」

罪なき人のために:スー・グレイの戦い

ネルソン市に住む医療大麻3人組の1人、スー・グレイは、アタファイ・ドライヴの上にある自宅から海の向こうを眺めています。スーは環境法の専門家でしたが、5年前に大麻栽培・所持で逮捕された61歳のゴールデンベイに住む女性ヴィクトリア・デイヴィスの代理を務めるよう頼まれました。ヴィクトリアは、両足切断手術を受け、幻想通に苛まれる夫ジョンのために大麻を栽培していました。

スーは医師の手紙を裁判官に見せたことによって、有罪判決を受けることなく訴追を取り下げました。

この1件のみと思ったスーでしたが、2015年にヴィクトリアはゴールデンベイ地域で法的トラブルを抱えたレベッカ・ライダーにスーを紹介しました。ライダーは、カリフォルニア州で慢性痛のために合法的に処方された大麻チョコレート・バー2個を実家に郵送したことで、深刻な容疑に直面していました。

この時もスーは医療記録を見せ、ライダーは最終的に赦免されました。

しかしスーは薬物乱用法について勉強し、処方されたものを自分で持ち込んだ場合は、規制物質の輸入が認められることを発見しました。2016年8月、ライダーはその通りにして、ハワイで処方されたバッズの容器を持ってオークランド空港に到着しました。

その後、末期がん患者トム・ハリスを弁護したスーは、CBDは薬物乱用法によって規制物質とされるという厚生省の見解に異議を申し立てました。政府機関であるESR(環境科学研究所)はスーの主張を無条件に支持しました。CBDは公式には規制物質のままですが、ダン副厚生大臣は今年、CBD処方箋に行政承認は必要ないと発表しました。これは実質的な降参といえるでしょう。

現在、税関は輸入されたCBD製品を通過させているようだとスーはいいます。とはいえ、THCを含む医薬品を持ち込んだライダーの前例は、米国麻薬取締局の指示によって無効とされました。このため、厚生省はアメリカで製造された製品の承認ができなくなりまた。法律はめちゃくちゃだと言うスーは、警察に同情しています。

「私は長いことネルソン市警察、薬物部隊、検事と働いてきました。彼らは最初、医療目的だろうが大麻に関する寛容度はゼロでした。今では多くを学びましたが、彼らの職務は法を守ることなので、難しい立ち位置にいます。判断の自由はありますが、上司に報告もしなければなりません。実に板挟み状態になっているのです」

スーは地元のロータリー支店、ライオン支店、フリーメーソン支店に対しても、医療大麻に関するスピーチを行なっています。

人々はスーパーマーケットでローズ・レントンを呼び止め、親戚の症状緩和のために大麻製品を得られないかと尋ねます。しかし、地元コミュニティに受け入れられていることは、法的な防御にはなりません。

「ローズは認知を向上させたこと、そしてその勇気に関して英雄です。あれほど勇気のある人には会ったことがありません。どのように反応するかは選ぶことができます。恐怖や隠れることはあなたの敵です。世間の注目は多くの問題を解決することができます。情報に基づく対話を行なって、どうなるか見てみましょう」とスーは言います。

最初の100日間以内に医療大麻に関する活動を行なう、という労働党の公約に多くがかかっています。その活動は比較的保守的なものとなりそうです。また多くの支持者は労働党が問題を理解していると確信してはいません。最終的に持続可能な解決策には、40年前に制定された薬物乱用法の再検討が含まれますが、過去に政府は何度もそれを却下してきました。

目標を達成するには過去数年の取り組みよりもさらにかかるでしょうが、ニュージーランドが医療大麻研究のために大麻栽培における専門家を利用することはあり得ます。また、例えばネルソン市のような日照時間が長く、コミュニティの賛同が得られている場所が中心となることもあり得ます。

医療大麻とは?

大麻草には、少なくとも85種のカンナビノイド、100以上のテルペンが含まれます。テルペンとは、大麻に独自の香りを与えているアロマ・オイルで、カンナビノイドの効果を変化させると考えられています。

医療用に栽培されている大麻は、多くの場合、カンナビノイドの一つ、カンナビジオール(CBD)が高濃度含まれます。CBDは精神活性作用がなく、精神活性化をもたらすカンナビノイドTHCの効果を抑制するようです。

過去数十年間、違法大麻はCBDに対してTHCが高濃度となるように栽培されてきましたが、サティベックスなどの精製された大麻製品の多くは調整され、CBDとTHCを同じ割合で含みます。

ニュージーランドの現行法はどうなっているの?

大麻草のすべての部位(THCを含まない部位さえも)が、1975年薬物乱用法によって公式に規制薬物とされています。これは医療利用に大きな影響を与えています。法案に付随する規制によって、大半の大麻系製品はモルヒネやコカインよりも処方することが難しく、各処方箋に関して省庁の承認が必要です。

規制は近年緩和され、CBD製品やサティベックスは省庁の承認なしで処方できるようになりました。イギリスなど一部の国では、CBDは無害であると考えられているため、健康補助食品として店頭で購入することができます。

UMRが行なった調査によるとニュージーランド人の76%が、患者が免許を持つ医師によって医療大麻製品を安全かつ合法的に入手できるように薬物乱用法を改正するべきだと考えています。法案改正に反対しているのは12%です。ニュージーランドで唯一承認されている医療大麻製品サティベックスは月1300ドルの費用がかかります。17000人のニュージーランド人が、医療大麻合法化を支持する嘆願書に署名しました。

大麻の有効性を示す証拠

本年度の全米アカデミーズによる大幅な再検討で、その効果は控えめだったにもかかわらず「大麻またはカンナビノイドを利用して治療を受けた患者の方が、疼痛症状において臨床的に大幅な軽減を体験する傾向にあった」ことを示す証拠や、カンナビノイド製品が多発性硬化症のけいれんを緩和する「十分な」証拠、大麻が化学療法を受ける患者の吐き気を軽減させる「包括的な証拠」が発見されました。

医療大麻支持者はカンナビノイドが、痛み、ストレス、食欲を含む広範囲の機能を調節する体内のエンドカンナビノイドシステムに作用することを指摘し、その適用は広範囲にわたると信じています。また大麻が一部のがんに効果的であると信じるのは、途方もない話ではありません。動物モデルを用いた研究では、THCとCBDが一部の腫瘍を小さくすることができたことが分かっており、その効果は特に治療が困難な脳腫瘍、神経膠腫に効果的だったことが分かっています。

しかし有効な人間向けの医薬品となるにはまだ程遠いです。主な問題は、 伝統的に医学研究が盛んな国、アメリカにおける研究の実施が連邦規制によって困難になっていることです。批判的に言えば、アメリカの研究者は現代的な専用大麻株を使用することを禁じられています。

ニュージーランド医学会の新たな公的立場では「薬として大麻使用に関して生物学的妥当性」を認識していますが、効能に関する証拠は現在限られていると述べています。それは部分的に「禁止主義的アプローチ」が研究を抑圧しているからです。NZ医学会は、多くの患者が体験した効果は「非特異性の抗不安効果」によるものだろうと推量しています。

医師は「討論に活発に参加すること」および「継続的な教育」を追求することを推奨されます。NZ医学会の主張でおそらく最も重要なのは次の部分でしょう。「大麻に関連する広範囲のリスクを認識することは重要ですが、現存の医薬品に関するリスクおよび副作用について同じように考慮する必要があります」

ニュージーランド:苦しみを緩和するために医療大麻法案を導入

参考:NZHerald