6歳の少女の命が大麻によって救われたというニュースがイギリスのトップ記事を飾り、医療大麻治療を巡る現在進行中の議論に注目が集まりました。この少女ジャイラ・アグボンラホールは、イギリス最年少の大麻の合法的使用許可を持つ患者です。
2015年、ジャイラの両親はやっとの事で、娘を大麻オイルで治療するための許可を受けました。しかし、イギリス国内で大麻オイルを購入するのは違法なので、ジャイラの母ルイーズ・ボストックはオランダから購入しなければなりません。
6歳の少女の命が大麻によって救われる:母のサーガ
2015年より前のこと、ボストックは医師からジェイラは長く生きられないだろうと告げられました。ジェイラは生まれてから数日後には呼吸が止まり、病院に連れ戻されました。ジェイらは幼少期の間ずっと、頻繁で重い発作に苦しめられました。ジェイラは飲食も歩行も会話も困難でした。このために3、4週間おきに入院しなくてはなりませんでした。
ジェイラの医師は、これらの発作から初めは稀型のてんかんを患っているのか、と考えました。しかし、さらなる検査の結果、てんかんではないことが分かりました。今日に至るまで、ジェイラは原因不明の脳疾患とともに生きています。医師たちは、ジェイラの疾患の原因が分からず、従来の治療法も効果を示しませんでした。その時、ジェイラの母が医療大麻オイルについて調べ始めたのです。
ジェイラが4歳になったとき、ボストックはこっそり大麻オイルを娘に与え始めました。それを知った担当医たちは大きく動揺しました。もちろんボストックが行ったことは違法行為に当たります。しかし、ボストックは、大麻オイル治療のおかげで娘の病状が改善していると断言しました。
情報筋によると、ジェイラの発作頻度は減り、食事や睡眠の改善も見られました。それでもボストックは、違法な大麻の投与に関して警察による捜査を受けなければなりませんでした。イギリスでは、大麻はクラスB薬物に指定されています。しかしプロセスの終わりに、ボストックは娘を大麻オイルによって治療する法的許可を得ました。
ジェイラの体験がイギリスの法律を変えるかもしれない
ジェイラの体験談は有名な親類のおかげでイギリスのメディアから大きな注目を集めました。ジェイラは、アストン・ヴィラでプレイするサッカー選手ガブリエル・アグボンラホールの姪です。
ジェイラは今でも深刻な病状にありますが、家族は大麻オイルが与えてくれた小さな希望がイギリスにおける医療大麻合法化を勧めてくれることを願っています。国民健康保険がジェイラの事例を、医療大麻を合法的な治療法として承認した先例として欲しい、とジェイラの家族は考えています。
医療大麻が持つ治療的有用性、特に神経障害疾患に関する効果は研究で証明され続けています。研究では、大麻、特にCBDが損傷した神経を治癒・修復し、発作頻度や重度を軽減し、他の疾患から脳細胞を保護することができることが分かっています。
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大麻またはヘンプから抽出したCBD(カンナビジオール)オイルは、実際海外ではてんかんや自閉症、心的外傷後ストレス障害、神経痛、アルツハイマー病などの治療に有効であることを示す研究結果が次々と挙がっています。上記の記事を踏まえても、CBDを含む大麻の成分が脳神経に有益な作用をすることは間違いないでしょう。
CBDオイルは日本でも合法的に購入・所持・使用することができますが、栄養補助食品という分類なので医薬的な効果を謳うことはできません。しかし、もし日本でも何かしらの神経障害疾患に苦しんでいて、通常の治療薬が効かない・副作用が酷いので困っているという方がいたら、CBDオイルという選択肢を考慮して良いのでは?と個人的に思います。
