CBDはそこら中にあるように見えます。かつては情報に通じた数少ない人々の保存食でしたが、今日では幼児から老婆まで誰もがこの大麻化合物を摂取しています。それでもなお、CBDを販売する企業はCBDに関する健康上の利点を主張することはできません。それではCBDが大衆に受け入れられているのは何故なのでしょうか?
CBDの注目される最大の理由とは?
それはナチュラルな健康的解決策に向かう国際的な動きの一環であるかもしれません。または、がん、てんかん、自己免疫疾患など多様な病気からCBDのおかげで回復したと主張する患者による体験談が、メディアに大量に出ているからかもしれません。
それらと同様にニュースのトップ記事となる事例報告も、厳正で論評の対象となる科学研究にはかないません。したがってCBD人気に貢献しているもう一つの要因は、最近発表された複数の臨床試験によるものです。全ての臨床試験が、第1段階以上、または小さな試験研究の枠を超えたものであるとは言えませんが、それらがもたらす結果は、隙のない主張に付加的な重みを加えるのに十分励みになります。
CBD研究に向けた前進に敬意を表して、本記事では6つの最も有望な臨床研究分野を紹介します。
1. てんかん
発作を抑制するための大麻使用の記録は11世紀まで遡ります。しかしCBDが研究枠に入ったのは、1980年に大麻研究のパイオニアであるラファエル・メコーラムがてんかん研究チームを率いてからのことでした。
最近では、ピュアなCBD抽出物であるエピディオレックスが、ドラベ症候群やレノックス・ガストー症候群といった稀なてんかんの治療薬として、アメリカで食品医薬品局(FDA)によってまもなく承認される最初の大麻ベース薬となりそうです。エピディオレックスはすでに臨床試験の第3段階を経ており、発作軽減に十分で有効で副作用も限られることが分かっています。
てんかんがCBDを主流の存在に押し上げた病気であると言うのがふさわしいでしょう。特にこの非精神作用化合物がてんかん症状に役立ったことを発見した、有名なシャーロット・フィジーやエイヴァ・バリーの体験談を考えればなおさらです。
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2. 不安障害
臨床の場でCBDが注目されるようになった別の分野に、不安軽減効果に関する研究があります。大麻は歴史的に神経強壮薬として処方されてきました。多くの娯楽大麻使用者はその「緊張を和らげる」喜ばしい効果を楽しんでいます。CBDは精神活性効果を生み出さない一方で、不安感情を軽減することが分かっています。この効果はCBDによる5TH1aセロトニン受容体との相互作用、および記憶、感情、自律神経系に関わる部位である海馬におけるニューロン新生を刺激する能力によるものだ、と科学者は気がついています。
社会不安を持つ被験者に対して行われた小規模な臨床研究では、模擬演説テストを受ける被験者において「CBDが演説における不安、認知機能障害、不快感を大きく軽減した」ことが分かりました。現在、不安障害の治療におけるCBDチンキ剤の舌下投与を検査する臨床試験や、PTSDに苦しむ退役軍人のために高濃度CBDと高濃度THCを比較する治験などが採用されています。
3. 自閉症スペクトラム障害
CBDは安全で無害な性質を持つため、子どもの治療が困難な疾患においてますます関心が高まっています。自閉症スペクトラム障害は、コミュニケーションの困難、人間関係を形成する能力の明らかな欠如、および異常な感覚問題などで特徴付けられ、深刻なケースでは抗精神病薬で治療されることが多い疾患です。自閉症を持つ子どもの一部はてんかんも患っているため、多くの両親がCBDオイルを求めています。CBDオイルの利用によってこれらの子どもたちが体験した有益な副作用として、社会的交流、コミュニケーション、他者との理解し合う能力における改善が見られました。
イスラエル人小児神経科医のアディ・アランは現在、 CBD、THCを含む医療大麻、プラセボを比較する臨床研究を指揮しています。CBDがどのようにTHCと比較されるのか、そしてCBDが自閉症に対する立証済みの治療薬となるかどうか、時間がたてば分かるでしょう。
4. 精神病と統合失調症
大麻の狂気とは、1930年代の禁止以降、大麻草に付きまとっているネガティヴなプロパガンダです。確かに、今日の研究は、 高濃度THC株の摂取が若い発育中の脳に与えられると、精神病を発症する可能性が高くなることを示しています。したがって大麻化合物が実は統合失調症の事例における精神病エピソードを改善する可能性がある、と提言するのは直観に反するように見えます。しかし、CBDはそれをやってのけるのです。
急性統合失調症を患う42人の被験者を対象とした無作為二重盲検臨床試験において、CBDが強力な抗精神病薬であるアミスルプリドと比較されました。CBDは従来の抗精神病薬と同じくらい有効でありながら、副作用はアミスルプリドより少ないことが分かりました。被験者に対するCBDの投与により随液内のエンドカンナビノイド、アナンドアミド量が増えたために、症状が改善された、と科学者が結論付けています。
5. 依存症
その通りです。CBDは依存症の治療薬として臨床試験において検査されています。それはCBDが、依存対象がニコチン、コカイン、ヘロイン、または大麻自体であっても、依存症を断つ時に生じる渇望を軽減することが分かっているからです。またCBDの抗不安効果や、依存症の年月を通じて脳に与えられた損傷を修復することができる神経保護および抗酸化作用も、臨床の場で関心を集めています。
6. パーキンソン病
CBDは精神活性作用を持つ仲間THCとともに神経保護剤および抗酸化剤であると分類されています。これらの性質は、アルツハイマー病、多発性硬化症、パーキンソン病といった神経変性疾患の劇的な増加を踏まえて、特に関心を集めています。多発性硬化症に対するTHCとCBDを組み合わせた薬はすでに存在していますが、これまでのところ、CBDに関して最も有望な結果を示しているのはパーキンソン病です。
21人のパーキンソン病患者に関する研究では、プラセボ、CBD75mg、またはCBD300mgが6週間にわたって投与され、より高い投与量で生活の質が改善されました。パーキンソン病に関連する震えに対するCBDの効果を検査するために、さらなる臨床試験が行われています。
さらなる研究が必要
これらの臨床試験の多くは初期段階であり、最終的な結果を主張する前に、より大規模な研究グループに関する後続的研究が実行されなければなりません。
頼もしいことに、現在他の疾患に関する研究も動物モデルを使う前臨床環境から人間の被験者へと前進しています。この記事を書いている現在も、がん、痛み、IBS(過敏性腸症候群)、クローン病といった疾患の治療薬としてCBDを検査する初期段階の臨床試験が行われています。

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