死以外のあらゆる病気に効果があると言われているブラッククミンシードの効能を詳しく解説します。
このページでは免疫力の向上から抗菌作用、抗アレルギー作用、消化促進、コレステロール値の低下認知症予防、血糖値抑制、がん細胞の増殖抑制までブラッククミンシードが持つ驚くべき効果について説明します。
目次
ブラッククミンシードの効能
ブラッククミンシードは、多くの疾患の治療に効果があるとされており、古くから万能薬と用いられてきました。イスラム教の預言者であるムハンマド(モハメッド)が、「死以外のあらゆる病気に効果がある」というほどです。
免疫力の向上
グラッククミンシードには免疫に関わるナチュラルキラー細胞の増殖を助け、免疫力を向上させる効果があります。
さらに、免疫力を向上させるだけでなく、そのバランスを正常に保つ作用があるため、アトピー性皮膚炎や、自己免疫疾患、HIVなどの多くの疾患の治療への利用が研究されています。
抗菌作用、抗ウイルス作用
ブラッククミンシードには、抗菌作用、抗ウイルス作用があり、カンジダ菌や真菌の感染症を防ぐ働きがあります。
また、ピロリ菌の感染症やメチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対しても有効であることが研究で示されています。
抗アレルギー作用
ブラッククミンシードには、抗ヒスタミン様の作用があり、アレルギーやアトピー性皮膚炎の緩和に有効です。
さらに、喘息に対して有効であるという研究結果も報告されています。
消化促進
ブラッククミンシードに含まれるニゲリンには、胃腸系に刺激を与えて、消化を促進する働きがあります。
また、腸管内の寄生虫の治療薬としても用いられることがあります。
抗炎症作用
ブラッククミンシードには、扁桃腺や喉の炎症を抑える効果があるので、喘息や気管支などの症状の改善に効果があります。
抗酸化作用
ブラッククミンシードには、ビタミンE、ニゲロン、ファイトステロールなど、抗酸化作用のある物資が豊富に含まれており、老化防止に効果が有ります。
特に皮膚から吸収される抗酸化成分も多く、皮膚のアンチエイジングに効果的なので、美肌のためのマッサージオイルとしても人気があります。
コレステロール値の低下
ブラッククミンシードには脂質が多く含まれていますが、脂質を構成する脂肪酸の約半分を占めるのが、オメガ6系の多価不飽和脂肪酸であるリノール酸です。
リノール酸などの鷹不飽和脂肪酸は、血中の悪玉コレステロール値を低下さ、善玉コレステロールを増加させる効果があることが知られています。
美肌効果
ブラッククミンシードには、お肌を引き締め保湿する効果があります。
また、皮膚細胞を再生する効果もあるため、ニキビ跡や肌あれを回復し、お肌を若々しく保ってくれます。
また、抗炎症作用があるため、日焼けでほてった肌に塗ると、肌の炎症を抑えてくれます。
さらに、髪の傷みやパサつきの改善にも効果があり、しっとりと艶のある髪を保ってくれますので、ヘアケアにもよく使われます。
ダイエット効果
血糖値を下げたり、コレステロール値を下げたりするだけでなく、体重減少にも効果があります。
イランの大学で行われた実験では、ブラッククミンシードを摂取すると、体重が減少しただけでなく、摂取しなかった場合と比較して約3倍も体脂肪率が減少したことを報告しています。
注目の成分、チモキノンの効果
認知症予防
高齢化が進み、高齢者の認知症が問題になっていますが、ブラッククミンシードに含まれる、チモキノンが認知症予防に効果があることが期待されています。
認知症には様々なタイプがありますが、日本で最も多いタイプの認知症はアルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβタンパク質と呼ばれる異常なタンパク質が蓄積することにより、脳の神経細胞がダメージを受けることが原因で起こる認知症です。
2013年に東京工科大学の応用生物学部の鈴木郁郎助教らの研究チームが、ブラッククミンシードに含まれるチモキノンに、βタンパク質から脳の神経細胞を保護する働きがあることを明らかにしました。
これにより、ブラッククミンシードの、認知症予防役としての機能が期待され、研究が進められています。
血糖値を抑える
ブラッククミンシードに含まれるチモキノンには、食欲を抑え空腹時血糖を低下させる効果が有り、糖尿病予防に効果があります。
また、血糖値を低下させるホルモンであるインスリンを分泌するすい臓のβ細胞も活性化させてくれます。血糖値の他に、コレステロール値を改善する効果や、血圧を正常に保つ作用もあり、社会問題にもなっている生活習慣病の予防に期待が持たれています。
がん細胞の増殖抑制
ブラッククミンシードに含まれるチモキノンには、がん細胞の増殖を抑制する効果があります。
実際の研究においても、乳癌細胞や、脳の腫瘍細胞の細胞死を引き起こすことが示されています。
また、すい臓がんなどの炎症性のガンを起こすNF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー、核内因子κB)と呼ばれる転写因子を阻害することが明らかとなっています。
このNF-κBは、免疫グロブリンの遺伝子発現の制御を通じて免疫系の中心的役割を果たしており、リウマチやアレルギー疾患など、多くの疾患に関与していることが明らかとなっています。
そのため、チモキノンによるNF-κBの阻害は、多くの病気の治療にも効果があると期待されており、盛んに研究が行われています。
ご紹介したように、ブラッククミンシードは、機能性の生理活性物質を多く含んでおり、様々な症状に効果があることが明らかになってきています。
糖尿病や、認知症など、現代の日本で問題となっている疾病にも効果があることが明らかにされつつあり、今後の研究に期待が持たれています。
CBDオイルには、ブラッククミンシードやフランキンセンスが配合されていることが多く、通常のCBDオイルに含まれるヘンプシードオイルやカンナビジオール成分も癌細胞を死滅させる働きをしてくれるが、フランキンセンスやブラッククミンシードを配合することにより、さらなる相乗効果(アトラージュ効果)も期待できるという、まさにCBDオイルは癌に特化している。
