サイエンス&テクノロジー
アメリカにおいて、私たちは法律州でオピオイドの過剰投与が激減するのを見てきました。そして、患者が処方薬をカンナビスに置き換えるかどうかについての問題も呼び起こしました。カナダのMMPRプログラムに登録している患者から集められたデータは、これがただの相関関係以上のものを持つ可能性を示しています。
大麻がオピオイド系鎮痛剤の流行に与える変化
フィリップ・ルーカスと、ザック・ウォルシュの2人の研究者の主導によるこの研究では、カナダのLP Tilray(Privateerホーディングスが所有している、Leaflyのような医療用大麻の輸送サービス)から医療用大麻を購入している271人の患者について調査しました。
誰が、どのような理由で医療用大麻を使っているのか理解するために調査をおこない、代用にかかわる驚くべき統計データを発見しました―回答者の63%が、処方薬の代わりに大麻を使うと報告したのです。
処方薬に対する大麻の代用(表)

薬のクラスにより結果を分析し、ルーカスとウォルシュは次のことを発見しました
・回答者の30%は、オピオイドの代わりに大麻(カンナビス)を使ったと報告しました。
・16%はベンゾジアゼピンを(大麻に)置き換えました。
・12%は抗うつ薬を(大麻に)置き換えました。
大麻と他の薬との相互作用
理由は何でしょう?「有害な副作用が少ないことです」と、患者の39%が言っています。他の人は、大麻はより安全だ(27%)、治療中の疾患にとってより効果的である(16%)などと答えています。
「これらの処方薬と関連がある有病率や死亡率の増化率に照らして考えると、大麻は、問題のある処方薬の使用による健康への負担を減らすことに重要な役割を担っているといえるでしょう」と、著者は書いています。
大麻依存の懸念を解消しながらも、調査は、医薬品としての使用よりも娯楽としての使用が先行する強い傾向があることも明らかになり、多くの医薬品でみられる(ような医薬品としての使用から娯楽としての使用に移行していく)ものとは順番が逆でした(直訳:多くの医薬品でみられるのと同じように、順番が逆というわけではなかった)。
医療目的の使用から娯楽目的の使用への移行は、回答者の3%未満に過ぎず、このことは、リスクの可能性が低いことを示しています。
大麻には常習性があるか
代用の効果は、単なる薬棚以上に及びます;大麻は、また、患者が他のタイプの物質使用を抑制するのを助けます。
・回答者の25%は、アルコールの代わりに大麻(カンナビス)を使ったと報告しました。
・回答者の12%は、たばこ(シガレット)の代わりに大麻(カンナビス)を使ったと報告しました。
・回答者の3%は、違法な薬物の代わりに大麻(カンナビス)を使ったと報告しました。
事例証拠に広く支持されてきましたが、この研究は、患者が、他の薬や習慣の代わりに大麻を用いた時に患者自身で経験してきたものを実証するために、多くの成果を期待できる研究の一つです。
処方薬の使用や乱用が蔓延しているアメリカで、これらの統計結果はどんなことを示しているのでしょうか。それは、今後の研究の課題です。
Bailey Rahn
Bailey is an editor at Leafly, specializing in strains and health.
ベイリー・ラーン
ベイリーはLeaflyの編集者であり、系統と健康を専門としています。
出典:Leafly
