さまざまな病気に効果!大麻の薬理効果が科学的に証明

大麻に含まれる固有の薬効成分を総称してカンナビノイド(Cannabinoid)という。現在では500を超える化合物が分離・同定されており、その中に80以上のカンナビノイドが存在することがわかっている。
100種類以上あるという報告もされているため、正確なカンナビノイドの種類は今後の研究で明確になることだろう。

カンナビノイドの主要成分

主成分のカンナビノイドはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)であり、その他にはTHCV(テトライドロカンテビヴァリン)、CBG(カンナビゲロール)、CBC(カンナビクロメン)など数多くのカンナビノイドが存在するのだ。

THCには精神活性化作用があり、CBDにはそれを抑制する作用があることがわかっている。その逆の作用もある。それ以外にも、大麻草には多くの効果があることがわかってきている。

ラファエル・メコーラム博士

1964年にイスラエルのラファエル・メコーラム博士によって、精神活性作用の原因成分としてTHCが大麻草から分離されると、製薬会社や大学の研究室で何百もの化学合成THC誘導剤が開発されていった。
その多くは、嘔吐抑制や疼痛を目的としていたが、新薬としての製品化までは至らなかった。しかし、これらの研究によって、大麻、特にTHCの構造活性がより詳しくわかってきた。

1985年には、THCの一部を抽出してつくられた合成カンナビノイド製剤「マリノール」がアメリカ食品薬品局(FDA)に承認された。これを使用することで大麻草の使用を抑制していこうという連邦政府の狙いもあったのだが、入手手続きが煩雑な上、非合法なマリファナよりも高価だったため、一般の使用へとは繋がらなかった。

カンナビノイド受容体の発見

そして、1988年の画期的な発見があった。THCが直接作用する受容体が体内で発見されたのである。この受容体はカンナビノイド受容体タイプ1(CB1)と命名され、その後に受容体タイプ2(CB2)の遺伝子が発見されたのだ。さらに、1992年、先述のメクラム博士らが、脳内にマリファナ様物質があることを突き止めた。

この物質を「脳内内因性カンナビノイド」、または「エンドカンナビノイド」と呼びます。そして、発見されたエンドカンナビノイドは、サンスクリット語で【幸福】を意味する【アナンダミド】と命名された。

同年、帝京大学の杉浦隆之教授らは、2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)を発見した。これらの発見によって、人間の脳の中でマリファナと同じ成分を分泌していることがわかってきたのである。

受容体の存在と脳内内因性カンナビノイドの発見によって、大麻成分が人間の体内で薬効があることが科学的に解明されたのである。これにより、医療大麻の研究に飛躍的に進んでいくことになる。

大麻はどんな病気に効果があるのか

中国やインドでは数千年前から大麻の穂を医療に利用してきました。最近の欧米の医療研究でも、古代からいわれてきた大麻の効果が再確認され、さらに新しい効果も明らかになっています。

最新の臨床研究により、大麻が効果があるとされた病気の一覧

ハンチントン病
多発性硬化症
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
慢性疼痛
ツーレット症候群
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
高血圧症
睡眠時無呼吸症
消火器疾患
失禁症
関節リウマチ
神経腫瘍症
アルツハイマー病
線維筋痛症
筋緊張異常症(ジストニア)
C型肝炎
糖尿病
そう痔症
骨粗鬆症
MRSA

大麻は250以上の疾患に効果あるとされており、今後さまざまな研究や臨床実験にて解明されるだろう。

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出典:医療大麻入門