CBDのおかげで奇跡的に再び立てるようになった犬

犬に対するCBD(カンナビジオール)の有効性を証明するような記事を見つけました。

育種用の犬としてほとんどの人生を劣悪な環境のブリーディング施設で過ごしたオスカーは、後ろ足を両方とも動かすことができませんでした。セイフ・ヘイヴン・アニマルレスキューは残酷でボロボロの生活からオスカーを救出し、再び健康にすることが目標となりました。

セイフ・ヘイヴン・アニマルレスキュー所長のリサ・ジェンセンは、脊髄手術とCBDオイルの組み合わせによってオスカーは再び立てるようになったと主張します。オスカーは今、数秒間立っていられるほど力を取り戻しました。治療前、どちらの後ろ足にも力を入れることができなかった状態からは大きな進歩です。

「どうしましょう、と思いました。でもオスカーは次第に良くなっていったのです。ある日突然、振り返ったらオスカーが片方の後ろ足でバランスをとっていたのです。思わず転げ落ちそうになりました」とジェンセンは語りました。自分のCBDオイルを利用したことがオスカーにとっての配慮だった、とジェンセンは主張します。

「私はCBDを利用し始めました。『無駄になることはないだろう。どうなるか試してみよう』と思ったんです」

CBDと動物

当然ながら、動物に対するCBDの使用は珍しいことではありません。これまでのところ、好ましい結果が生まれています。アンバリー・ヘルス社のジミー・シャノンはオスカーの回復に驚きませんでした。哺乳類は同様の遺伝子構造を持っており、特に似たような中枢神経系を持っているからでしょう。

「CBDが非常によく効いた理由は、犬にも人間にも体内には中枢神経系と並行してエンドカンナビノイドシステムがあるからです。人間に対してCBDが持つ効果と同じことが、ペットに対してもあります。てんかん、関節炎、がん、不安症などです」

エンドカンナビノイドシステムは、睡眠、気分、痛覚、免疫反応、食欲などの生理機能を調節する体内システムです。CBDはこのエンドカンナビノイドシステムに作用して有益な効果をもたらします。

またCBDはペットにおける慢性痛、けいれん、震え、筋肉けいれん、皮膚疾患、食欲増進、攻撃性、不安、神経学的疾患に対処できることも証明されています。また極めてTHC濃度が低ければ、CBD治療はペットの精神を活性化させることはありません。動物に見られる最も一般的な副作用は眠気ですが、この副作用なら店頭販売薬のベナドリルを与えるのと変わりません。

大麻のおかげで奇跡的に再び立てるようになった犬

オスカーのケースは一見注目に値しますが、CBDオイルの力は自然なこととして今後受け入れられていくでしょう。この数年、CBDオイルの多種多様な薬効が証明されているので、大麻を禁止している州でさえCBDを合法化しているのも不思議ではありません。CBDオイルはまだ全50州で合法とは言えませんが、オスカーのような奇跡的な事例によって連邦政府はいずれ決断を変えざるを得なくなるでしょう。論より証拠です。

*****************

大麻製品と犬の関係

アメリカ動物虐待防止協会は、犬や猫にとって大麻(カンナビス・サティバL)は毒であるとしています。またこの分野に関してはまだ科学的研究がほとんど行われていないため、精神活性作用を持たない大麻成分であるCBDですら動物に対する利用を正式に認められているわけではありません。したがって、獣医も正式には診察時にCBDを勧めることはできないのが現状です。

CBDオイル入りビスケットが愛犬の不安障害と関節炎に効果

とは言え、飼い主が独自にCBDをペットに与えたところ、好ましい結果が得られた、という事例証拠は後を絶ちません。上記の記事もその一つと言えるでしょう。また認められていないとは言え、禁止されているわけでもないので、アメリカではCBD入りのペット用おやつやCBDオイルも販売されています。日本でもそういった製品は一部購入できるようです。要は、「使用するならば自己責任で使いましょう」ということですね。

現在コロラド大学では、犬に対するCBDの効果を調べるための臨床試験が行われているようですから、この研究結果が良好であれば今後はペットに対するCBDの利用がよりオープンになっていくのではないでしょうか。

コロラド大学がペットの関節炎用CBD研究を主導

参考:HighTimes