クリームやマスカラの化粧品にも!CBDは美容・コスメ業界でも注目度上昇中!

世界的には数年前から(日本ではまだまだ)CBDの原料である大麻は、ほとんどの人が想像することができなかったほど、好印象なイメージに変わってきています。今では、不眠症、てんかんやその他多くの症状に効くとされ、比較的簡単に手に入れることができます。

CBD成分は同じ大麻に含まれているTHC成分と異なり、非向精神系です。言い換えれば‘ハイの状態’をもたらさないと言うことです。違法性もなく日本国内でもこれはらは常識になってきていますが、まだまだ一般的に普及しているとは言えません。

あらゆる面でハッキリとした数字が少ないので、大麻の扱いが日本と似ているイギリス国内の数字を見てみましょう。イギリス大麻産業協会によると、CBD使用者は2017年には約125,000人でしたが、2018年には250,000人まで増加しました。

英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は2016年に医療効果についての主張はしないことを条件にCBD製品のイギリス国内での販売を認めたので、大麻は表舞台に出てきました。MHRAによる表明にも関わらず、ある支持者達はCBDは抗炎症成分を持ち、痛み、不安やうつ病を軽減すると力説します。

セレブも愛用!CBDは美容業界で注目を集める新成分

どんな時も決して好機を逃さない美容業界は、いち早く大麻の流行に乗りました。今やCBDは、高級化粧品、スキンケア、ヘアケア製品において最も注目、噂になり、誇示される成分です。

「オリヴィア・ワイルド」「ルース・ネッガ」「ケィティ・ペリー」「サラ・ポールソン」を手掛けるハリウッドのファッションスタイリストである「カーラ・ウェルチ」は、ロサンゼルス拠点のブランドである『ロード・ジョーンズ』のCBDローションをレッドカーペットに出席する前に顧客の脚や足に塗布したり、イギリスの老舗デパート「ハーヴィー・ニコラス」では、CBD成分入りスキンケア製品の『ムジーシー・ダーマ』の取り扱いを始めました。

ムジーシー・ダーマ/MGC Derma(MGCは医療グレード大麻/Medical-Grade Cannabisを表しています)はオーストラリアの病院で研究や調査を行うオーストラリアの製薬会社、MGCファーマ株式会社のスキンケア製品です。オーストラリアでは大麻の医療目的での使用は合法です。『CBD美白フェイシャルクリーム(85.40ユーロ/76ポンド)』は美容系編集者達が一番話題にしている商品の1つです。

イギリスの人気「コスメショップ・スペースNK」は、「ゴールディ・ホーン」や娘の「ケイト・ハドソン」が愛用するブランド、『ラディカル・スキンケアのレジュヴァファーム CBDフェイシャルオイル』を扱っています。CBDオイルは化粧品にも取り込まれています。『ミルク・メイクアップのカッシュ・ハイボリューム・マスカラ(24ユーロ/19ポンド)』はまつ毛の調子を整えるためにCBDオイルを使っています。

課題はCBD製品の品質が一定でないこと

CBDは数多くの化粧品・コスメに使用されるようになっています。しかし、全てのCBD入り製品が高品質な訳ではありません。

CBDが称賛され、主流になる一方で、どの製品がどれだけ精密な検査を受けているのか知ることは簡単ではありません。CBDは実に期待できる成分ですが、いくつかのブランドはそこに付け込んで適正とは言えない価格で販売しているのも事実です。プロフェッショナルな販売店や専門家(皮膚科や栄養士間)で一致している考えで、日本国内でも非常に多くの事例があります。

同じ大麻から摂取できるヘンプシードオイルとCBDはまるで違う『肌のトラブルやさまざまな種類の炎症に対してCBDは優れている』とアメリカの健康製品会社ネイチュアズ・プラスの指導栄養士である「マルティナ・デラ・ヴェドヴァ」は言います。しかし、同時に「豊富なオメガ脂肪酸などの効果で、ヘンプシード製品は肌を自然に保湿した状態に保つのに非常に優れているが、CBDを含まないので、CBDが豊富な製品との比較してはならない」とも言っています。言い換えれば、全ての大麻派生製品が同品質を保持しているわけではなく、同じCBD製品だったとしても同品質に作られているわけではありません。

新たな流行となるどの成分でも同じように、美容業界にとって大麻がどの程度新しいのか調べてみる価値はあります。日本国内でも展開している『ザ・ボディ・ショップ』の創設者である「アニータ・ロディック」は、1998年にヘンプスキンケア製品を売り出しました。

また、『ジョシュ・ローズブルック』と名付けられたスキンケアと美容系ブランドも同様にヘンプスキンケア製品を売り出しました。どちらのブランドも、ヘンプシードオイルの効能と純度に焦点をおいたおかげで熱狂的な愛好家をたくさん抱えています。しかし、大麻美容製品の過剰供給について疑問があります。

『炎症を軽減することが全ての肌トラブルや病気を治す核心であり、CBDは湿疹、皮膚炎や乾癬のような炎症関連疾患の治療をサポートし、回復を早めることを臨床的に示しています。しかし、ヘンプシードオイルの割合が高すぎる場合や、CBD成分が高品質で作られておらず、専門的に処理されていないためにあまり効果がない製品が数多く市場に出回っています。効果が証明された成分の常で、いつでも低品質製品を生産し、実物より良く見せ販売する人が必ずいるというリスクはあります』これも、プロフェッショナルな販売店や専門家の意見です。

出典:The Guardian