エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは、専門的な脂肪酸塩基シグナル伝達化学物質(“鍵”と考える)との受容体(“ロック”と考える)、そしてそれらを生産・解体する代謝酵素のグループです。これらのエンドカンナビノイド化学信号は、カンナビジオール(CBD)およびテトラヒドロカンナビノール(THC)など大麻の中にある活性化合物を利用して、似たような脳および免疫細胞受容体(CB1およびCB2)に作用します。
CBDは、抗炎症、抗酸化、抗不安、抗精神病、抗腫瘍、制吐の性質を持つ、精神を活性しないフィトカンナビノイドです。天然物として考える限り、これはホームランです。これでアメリカ人がもう少し体重を減らすのを助けてくれたら…。
CBDは“脂肪褐色化”を通じてどのようにメタボリズムに影響するのか?
モラキュラー・アンド・セルラー・ビオケミストリー科学誌に新たに公開された研究によると、韓国の研究者が肥満の治療および予防に関する潜在的メリットを模索するために、前脂肪細胞(未熟な脂肪細胞)におけるCBD組織の影響を研究しています。
意外なことに、CBDは以下のような効能を持つことが発見されました。
1. 脂肪の酸化および破壊を増進する遺伝子およびたんぱく質を刺激する
2.(カロリーを消費させる能力を向上する)ミトコンドリアの数および活動を増殖させる
3. 脂質生成(脂肪細胞の生成)に関わるたんぱく質の発現を低下させる
トータルでみると、これらの結果は“脂肪褐色化”を誘導するCBDの能力から生じています。
“脂肪褐色化”とは、エネルギーを貯蔵する通常は白い脂肪組織(WAT-白色脂肪組織)を、エネルギーを燃やすベージュ色の脂肪組織(BAT-褐色およびベージュ脂肪組織)に変換させることです。
これまでの研究では、動物における高まるベージュ色の脂肪が耐糖脳を改善し、糖尿病およびさまざまな血中脂質異常に対して抵抗力を持たせることが分かってきました。
CBDを使用して代謝機能不全をどのように回避するか?
興味深いことに、主にCB1受容体の活性化を通じたエンドカンナビノイドシステムの過剰活性化は、腹部肥満(すなわち体の中央部の脂肪増加)の増幅、含脂肪細胞(脂肪細胞)へのグルコース摂取、および筋組織におけるインスリン抵抗の一因となります。
“代謝機能不全”は、筋肉におけるインスリン抵抗を強め、肝臓は腹部肥満およびさらなるCB1過剰活性化を増幅させるという悪循環を組成します。
その結果、食べ物を求める行動も増加し、増大した食欲、体脂肪増加の増幅をもたらします。
2012年にファリモンド氏およびその他によって公開された研究では、ラットの給餌パターンにおけるカンナビノール(CBN)およびCBDなどの異なるフィトカンナビノイドの影響を検証し、異なるカンナビノイドがCB1受容体を調節し、拮抗作用によって食欲およびメタボリズムを増進させるという理論を裏付けています。
この研究は、カンナビノールが食糧摂取量および体重を増加させる一方で、CBDは食糧消費および体重を減少させることを実証しました。
もしこの研究においてCBDがWATから BATヘ“褐色化”することで作用したのだろうと考えているなら、あなたは的を射ています。
ベージュ色の脂肪を増加させる他の方法に興味がありますか?寒冷暴露およびエクササイズに挑戦してください。
もっと効果的なのは、CBDを補いながら冷たい環境でエクササイズすることです。
つまり、CBDを摂取し、水泳などのエクササイズを行うことにより効果的にダイエットできるかもしれません。