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産業ヘンプは娯楽用大麻とは遺伝子が異なる
カンザスシティー・エリアにある店舗にCBDオイルを供給する企業主が、店舗の一部製品の警察による押収を受けて、カンザス州のために特別な製品シリーズを作ると話しています。この一部の製品は、一定の量で精神活性化状態を生み出す大麻の化学物質THCを微量含んでいたために押収されました。
CBDアメリカン・シャーマン社の所有者ヴィンス・サンダースはこの動きによって、たとえ微量でもテトラヒドロカンナビノール(THC)がヘンプ製品内に含まれるのをカンザス州法は許容しない、と話す警察官をなだめられることを願っています。
「カンザス州のために製品を操作したくはありませんが、それが彼らの法の解釈であるなら仕方ありません」
産業ヘンプも娯楽用大麻も、同じカンナビス・サティバ草からできるものですが、遺伝種は異なります。ある研究によると2008年に違法娯楽用大麻は約9%のTHCを含有していましたが、近年コロラド州で合法的に栽培・販売されている娯楽用大麻は、選別交配技術により平均して約19%のTHCを含有しています。
CBD(産業ヘンプ)はハイになるTHC成分が0.3%未満
サンダースは自社の製品が、2014年に可決された連邦農業法のもとで合法であると考えられているTHC量0.3%未満であることを確証するために検査したと話しました。しかし、米国麻薬取締局は未だに、大麻およびその全ての抽出液はスケジュールI規制薬物であるとみなしています。
微量のTHCを含むヘンプ製品はその他日用品にも含まれる
微量のTHCを含むヘンプは、他社によっても生産され、オンラインや店舗で販売されているシャンプー、衣服、綱、グラノーラなどの食品にも含まれています。
サンダースのハーブ・サプリメントは、大麻とヘンプ両方に含まれるもう一つの化学物質、すなわちカンナビジオールまたはCBDをベースにして販売されています。CBDから作られたアイソレート(結晶)、オイルおよびローションは精神活性化状態を作り出しませんが、一部の使用者はそれを摂取または肌に塗り込むことで、痛みやその他病状を緩和するのに役立つと話しています。
癲癇(てんかん)症状をCBDベースで緩和するFDA臨床試験
その主張のほとんどは米国食品医薬品局(FDA)によって調査されていませんが、現在GWファーマシューティカルズ社が一部のてんかん症状に関するCBDベースの薬としてFDA臨床試験の最終段階にあります。
サンダースは、先月ジョンソン・ドライブにあるイントゥ・ザ・ミスティックという代替薬局で押収される前まで、全50州、ヨーロッパおよび日本に同じ製品を流通させていたと言います。警察当局による作戦は、エディー・スミスが所有する店舗から製品を押収する際、“寛容ゼロ”の対大麻州法を引用しました。この件は、ジョンソン郡地方検事長事務所に送致されました。
大麻販売で起訴された場合、スミスは最大3年の懲役に直面します。事務所の広報担当クリスティ・ベージェロンは「捜査が現在進行中」であるとしてコメントを拒否しました。
その合法性が定かでないにもかかわらず、近年カンザスシティー都市圏の州境の両側に複数のCBDオイル店ができました。前ミズーリ州司法長官クリス・コスターは昨年、一部の販売者を訴えました。ミズーリ州は、てんかん治療に対してのみCBDオイルを認可しており、オイルの製造者および販売者は州による許可を得ていなければなりません。
大麻の効果を研究してきたジョンズ・ホプキンズ大学の精神科教授ライアン・ヴァンドレーは、精神活性効果を得るためにどれほどの量の低濃度THCヘンプオイルを消費しなければならないか指摘するのは難しいと話しています。しかし、それはかなりの量であると教授は話しています。また警察当局の大半も、部分的に「ヘンプ法が少し分かりにくいため」にそれほど厳重に取り締まっていません。
「CBDまたはCBDオイルはインターネット上で広く入手できます。ここではガソリンスタンドやヘッドショップでも購入できます。それが管理された製品であるわけではありません。寛容されているのだと思いますが、警察当局から見れば実質的には違法なのです」
カンザスシティーの警察官はTHCを含んでいなければCBDオイルを販売してもよいと言った、とサンダースは言いました。そのためにサンダースは、THCを含まないことを保証するために、別々の製品を、別々の設備で生産しようとしています。
「私たちは文字通り全ての設備を見直してエタノールで掃除しました」
サンダースは新製品のサンプルを検査のために当局に提出し、低濃度THC製品の在庫を取り戻したいカンザス州の全ての店舗に新製品を提案しました。費用はかかったが、スミスのような顧客に対する忠誠心からやっているとサンダースは言います。
「正直に言えば、カンザス州への流通をやめるだけでも良かったのでしょう。小さな州ですからね」
THCが全く配合されていなく、アンチドーピング機構の基準をクリアしているRSHOのCBDオイル

出典:kansascity
