高濃度CBDオイルのおかげで25歳てんかん患者の発作が止まる

1 高濃度CBDオイルの使用開始後すぐに発作患者の症状が改善
2 医療大麻を合法化するための尽力
- 2.1 CBDはTHCの20倍
  - 2.1.1 発作のための高濃度CBDオイル

高濃度CBDオイルの使用開始後すぐに発作患者の症状が改善

レア・コーコランは、25歳の娘サラが5日間連続して激しい発作とともに目覚めなかったことに、非常に興奮していました。これはサラが医療大麻を摂取し始めてから初めてのことです。サラは幼少期から、以前はてんかん大発作として知られていた強直間代発作に苦しんでいました。発作の頻度は、治療法として医療大麻オイルを使用し始めて以来、低下しました。サラは生後3ヶ月の時に初めて発作を起こし、特発性難治性発作と診断されました。これは、発作の原因が不明で、治療が困難であることを意味します。

サラは重度の障害者となり、過去には話すことができましたが、話す能力も失いました。また可動能力も失い、完全に他者による介護が必要になりました。サラはほとんどの時間、車椅子に座っていますが、時には立ち上がって動き回ることがあります。また時々は自分で食べることもありますが、大抵の場合、食べさせてもらうか、胃に通した胃瘻管で食事を摂っています。

サラの発作が減れば生活の質は改善する、と母親のレアは昔から確信していました。家族は、従来の治療薬から鍼治療まで可能な限り全ての治療法を試しました。大麻オイルに出会うまでは効果的なものはありませんでした。

発作はサラの運命を変えました。家族にとって、重度の身体障害というサラの現実を受け入れるのは非常に悲しいことでした。

ミネソタ州ベミッジ、サンフォードの疼痛管理専門家であるウィリアム・ディックス医師は、違法薬物に関する研究が禁止されているため、大麻が発作を抑制するか、またどのように抑制するか、誰も知らないのだと言います。ディックスは、大麻が発作を抑制すると信じる理由として一つの理論を説明しました。

脳の支持組織の一つで、ニューロンよりも一般的な小膠細胞が活性化され、マクロファージに変換されると、細菌やウイルスといった脳内のデブリの清浄剤として作用する、とディックスは言います。可能性として言えるのは、カンナビノイドが小膠細胞と相互作用するということです。これはまだ証明されていません。この理論に関して実施された研究は一つもない、とディックスは話しました。

医療大麻を合法化するための尽力

レアは医療大麻がサラに役立つことを確信し、ミネソタ州で医療大麻を合法化するための運動に尽力しました。合法化されれば後は簡単だろうと考えていましたが、医師を見つけること、医療大麻プログラムに登録されることは同じくらい大変でした。

最終的にレアは、助けたいという医師を見つけることができました。その医師の評判が傷つかないように、彼女は医師の名前を明らかにしませんでした。膨大な量の書類や証明書を経た上、1年間ほど待って、サラは医療大麻オイルの治療を始めました。

CBDはTHCの20倍

サラはCBDをTHCの20倍多く含むCBDオイルを使用しています。その結果は即座に表れ、胃瘻管を通じて最初の投与を行なった後、サラは3日間一度も発作を起こしませんでした。投与量は、1日2mlを2回から5mlを2回まで増やされました。サラは今でも従来の抗けいれん薬を飲んでいます。サラの状態は劇的に改善したとレアは言います。そしてサラを知る人たちは皆同じことを言います。

医療大麻は特効薬に近いものだとレアは言います。医療大麻治療は高価となることが分かり、全ての貯金を使い果たしてしまったレアは、寄付のためのサラの口座を開設しました。レアは、サラの治療を続けるのを助けたいという家族や友人がいることを願っています。