ハンチントン病は家系特有の遺伝病です。子供が親から変異したHTT遺伝子を受け継いだ場合、その遺伝子は人生のどこかの時点で最終的にハンチントン病へと発達します。現在、病気の進行を止める、または回復させる治療は無く、症状軽減に使用される薬剤は、疲労から情動不安まで幅広い副作用があります。
望みうる最良の治療は、直接的に変異細胞を標的にするものでしょう。興味深いことに、大麻に含まれるとある化合物がその能力を持っている可能性があります。
ハンチントン病に対するカンナビゲロール(CBG)の効果を示した研究
大麻研究の大半はテトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD)に集中していますが、他にも優れた医学的有望性を持つカンナビノイドがたくさんあります。カンナビゲロール(CBG)は、とくに重大な可能性を持つ、あまり知られていない分子の一つです。他のカンナビノイドはすべてCBGから派生するので、CBGに重大な医学的利点があるのは道理にかなっています。
2015年の神経治療における研究は、CBGがハンチントン病に関連する症状の治療を助ける可能性があるいくつかのメカニズムを明らかにしました。研究者は、CBGの利点を最も包括的に解明するため、ハンチントン病の2つの異なるインビボ・モデルを使用しました。
1つ目のモデルでは、ハンチントン病のような症状を誘発させる毒素、3-ニトロプロピオナートを与えられました。CBGは、炎症性マーカーおよび反応性小神経膠細胞症(神経炎症の型)を軽減することにより、数多くの毒素の効果を無効にしました。またCBGは、3-ニトロプロピオナートによって損傷を受けた抗酸化防衛を回復し、最終的にニューロンを保護し、運動機能を改善させました。
2つ目のモデルでは、研究者はCBGの効果を調べるために、ハンチントン病の症状を示すよう遺伝子操作されたR6/2トランスジェニック・マウスを使用しました。運動機能の改善は、3-ニトロプロピオナートを投与されたマウスほど大きくはありませんでしたが、それでも重大な改善がありました。
最も興味深いのは、CBGがハンチントン病に関連する少なくとも7つの遺伝子に重大な効果をもたらしたことです。CBGは、R6/2マウスにおいて損傷したすべての遺伝子の発現を部分的に正常化することができました。さらにCBGは、ハンチントン病の症状の大部分の原因であるかもしれない変異ハンチントン・タンパク質の蓄積を軽減しました。
カンナビゲロール(CBG)はまた、脳由来の神経成長因子、インスリン様成長因子-1、および治療的有用性をもたらす可能性のあるペルオキシソーム増殖剤活性化受容体γの発現も改善しました。実際に2012年の研究では、CBG様化合物が、少なくとも部分的にペルオキシソーム増殖剤活性化受容体γに関連するメカニズムを通じて神経炎症を緩和することが発見されています。
カンナビノイドがハンチントン病に役立つ可能性
ハンチントン病に関連するいくつかの生理的問題が植物性カンナビノイドで治療できる可能性があります。多くの神経変性疾患と同様、興奮毒性(ニューロンの刺激過度)および酸化ストレス(酸化体および抗酸化物質の不均衡)がハンチントン病に見られる細胞死の一因となっているようです。2013年の動物実験では、CBDが抗酸化物質として作用して酸化ストレスを軽減し、神経保護的効果の一部として炎症を調整できることが実証されました。さらに、2012年の総説研究は、カンナビノイドがその抗炎症、神経保護的および神経変性的特性によって、ハンチントン病に利点をもたらす可能性があると推測しました。
臨床試験は実行されていませんが、カンナビノイドはハンチントン病治療の未来にほぼ確実に使用されるでしょう。
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