フルスペクトラムCBDとブロードスペクトラムCBDって一体何が違うの?

CBDを購入するのはなんとも気の遠くなる作業です。Googleで「CBDオイル」と検索すれば1億800万件ものヒットが出てきて、人気のオンラインショップをチェックするだけでも大変。さらには、効能や、キャリアオイル、追加成分など選択肢が無限にあり、自分にぴったりのCBDオイルを選ぶのはなかなか難しいことです。

例えば多くのCBD商品には「フルスペクトラム」または「ブロードスペクトラム」CBDという表示があることにお気付きになるはず。でも、この2つの違いって何でしょうか?どちらかの方が優れていて、あなたにぴったりなCBDはどちらなのでしょうか?

違いはTHCがあるか無いか

フルスペクトラムCBDとブロードスペクトラムCBDの違いは、とどのつまり大麻の中毒作用の元でもあるTHCを含むか含まないか、です。THCが向精神作用を持つこと、そしてTHCがスケジュールI薬物として規制されていることから、CBDのメリットを享受したいと望む多くの人々が、THCを避けることを望みます。そこにこそ、フルスペクトラムCBDとブロードスペクトラムCBDの違いがあるわけです。つまり、フルスペクトラムは微量ですがTHCを含み、ブロードスペクトラムはTHCを全く含みません。

フルスペクトラムCBD

フルスペクトラムCBDは幅広い植物成分を含むエキストラクトで、主に植物の花、枝、茎、葉、場合によっては根にも含まれます。CBDとTHCに加え、フルスペクトラムオイルや、フルスペクトラムオイルで作られている商品には、テルペン、エッセンシャルオイル、フラボノイド、そしてその他の有益な成分が含まれます。

フルスペクトラムCBDは植物に含まれるその他のカンナビノイドも含みます。これまでのところ、100以上ものカンナビノイドが発見されています。CBDやTHCは最も研究されていますが、もっと少数派のCBG(カンナビゲロール)、CBN(カンナビノール)、CBDV(カンナビジバリン)なども治癒力をもつ可能性があると考えられています。

研究によって、異なるカンナビノイドを一緒に摂取することによって、それらが協力して作用することが分かっています。これは、アントラージュ効果、あるいはアンサンブル効果と呼ばれています。カンナビノイドは、大麻の治癒効果を高めつつ、不快な副作用を軽減するよう、お互いに調整し合って働きます。例えば、CBDとTHCは、単体で摂ったとしても鎮痛効果をもちます。しかし一緒に摂ると、この2つの化合物の鎮痛効果は相乗的に作用する一方で、CBDはTHCの中毒作用や不安作用を軽減します。

ほとんどのフルスペクトラムCBDオイルは、2018年農業法可決以降、米国内で合法とされたヘンプから製造されています。合法とみなされるには、ヘンプならびにCBD商品も含むヘンプから製造される製品のTHC値は0.3%以下でなければなりません。このTHC量で、ハイになることはありませんが、一方でこれほど微量であっても、その他の有益な植物栄養素と相乗的に作用することは可能です。大麻が合法とされている州では、THCを0.3%以上含むフルスペクトラムCBD商品も認められています。

ブロードスペクトラムCBD

ヘンプ由来のCBD商品がほんの微量しかTHCを含まず、ハイになるとは考えられないものの、多くの人が向精神作用のあるTHCの摂取を一切避けようとします。そういった消費者のために、多くの企業がブロードスペクトラムCBD商品を販売しています。ブロードスペクトラムCBDオイルを作るには、フルスペクトラム抽出物からTHCを取り除く処理が施されます。

ブロードスペクトラムCBD商品はそれでも、少数のカンナビノイドや他の植物栄養素も含むので、THCが持つメリットはなくなるものの、アントラージュ効果のメリットを得ることができます。

自分に適した商品を選ぶことが大切

CBDの効果を得たいと思っているほとんどの人にとって、フルスペクトラム商品に含まれるわずかなTHCの量は、向精神効果が出ることもなく、完全なアントラージュ効果を得ることができるでしょう。フルスペクトラムCBD商品はTHC濃度が0.3%以下である場合、現在、全50州で合法で(医療大麻や娯楽用大麻が認められている州では、より高濃度のTHCも認められています)、手軽にブロードスペクトラムCBDより優れた効果を得ることができると言えます。しかしながら、フルスペクトラムCBDは実際に微量ながらもTHCを含むので、薬物検査を受ける方などにとっては大麻使用で陽性になる可能性があります。

このような理由から、薬物検査の対象となる方にとってはブロードスペクトラムCBDの方がより相応しい選択肢だと言えるでしょう。THCは完全に取り除かれているので、ブロードスペクトラムCBD商品を使用しても、薬物検査でTHC使用の偽陽性は出ないはずです。(一部の研究では、薬物使用に関する検査を受ける場合、ピュアCBD製品でさえ避けるべきと示唆されています)

また、中には、THCに過敏な方もいますので、そういった方にとってもブロードスペクトラムCBD商品の方が適しています。また値段を気にする方にとっても、多くの場合、ブロードスペクトラムCBD商品の方がフルスペクトラムCBDより求めやすい価格であるので適していると言えるでしょう。THC濃度を厳密に監視し、0.3%を超えないようにするための高いコストがかかる上、フルスペクトラムCBD製品の方がより需要が大きいため、高値になりやすいのです。

どちらを選ぶにしても、フルスペクトラムCBDもブロードスペクトラムCBD商品は、CBDアイソレートより好ましいでしょう。高度に精製されたCBDアイソレートは純度99%以上なので、アントラージュ効果はほぼありません。さあ、楽しいショッピングを!

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出典:MerryJane