メキシコで行われた薬剤抵抗性てんかんに関する小規模研究で、ヘンプメッズ社のCBDオイル「RSHO-X」は発作抑制に有効であるという結果が出ました。被験者のうち67.5%が発作の減少を報告し、発作が0回になった被験者もいました。
ヘンプメッズ社は2012年にカリフォルニア州サンディエゴで設立されたCBD業界のパイオニアで、過去にはブラジル、メキシコ、などの国にCBDオイル(RSHO-X)を難治性てんかんの処方薬として輸出した最初のCBDブランドです。この研究結果はRSHO-Xの有効性をさらに裏付けるものとなります。
ヘンプメッズ RSHO-X CBDアイソレートリキッド 5000mg 2.1%
薬剤抵抗性てんかんの小児患者におけるアドオン・カンナビジオールの有効性と忍容性:メキシコでのオープン探索的介入研究
目的
薬剤抵抗性てんかん(RE)と診断された小児患者の治療を目的に、標準化されたカンナビジオール(CBD)製品(RSHO-X™。米国カリフォルニア州サンディエゴ、メディカルマリファナ社)を用い、民間の神経小児科の臨床を詳述すること
方法
研究登録前に安定した用量の抗てんかん薬(AED)を投与されていた、重度の薬剤抵抗性てんかんの46人の小児患者(1歳~17歳)を対象とする。
そのうち37人の患者はプロトコルの遵守に基づいた上、評価可能であった。(3,6,8,12カ月後の制御追跡調査と、治療順守を完了した)
用いた製品の配合は、MCTココナッツオイル236mLに5000mgのCBDが含まれており、THCは含まない。
最初のCBD投与治療は(1日体重1kgあたりCBD1-2mg)で、最初の4週間で用量を1日体重1kgあたりCBD5mgまで漸増したところ、発作頻度は50%以上の減少が見られた。主要有効性エンドポイントは、研究期間終了時の月間平均発作頻度の変化率の中央値であった。忍容性は、副作用の記録に基づいて評価された。
結果
この治療の結果、3か月後の発作が減少するというポジティブな効果が観られた。37人のうち25人の子ども(67.5%)が、発作頻度の減少を報告。それぞれ、全くなくなったという回答が1人(2.2%)、80%以上の減少を報告した患者が11人(25%)、25%から50%の減少を報告した患者が12人(27.2%)であった。2人の患者(4.3%)が発作の増加を報告し、改善は見られなかった患者が2人(4.3%)。また、3人の患者(6.5%)は副作用を報告し、3ヶ月目の追跡調査の前に投与を中断しており、この分析には含まれていない。
副作用は、37人中11人(29.7%)で発生し、軽度の副作用が発生したのが10人、中度が1人であった。
結論
小児および青年の薬物抵抗性てんかんに対するCBD(RSHO-X™)オイルの治療に関するこの研究の結果、良好な有効性と忍容性を備えていると述べることができる。
カルロス・G・アギーレ-ヴェラスケス※1、ケニー・レムス-ロルダン1、ジャバ・コクレイトス2、レヴァン・ダルファニア3
1:メキシコ、モンテレイ工科大学小児神経学、
2:アメリカ、カリフォルニア州コスタ・メサ、JKMDグローバル・メディカル・ソリューションズ
3:アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ、MJNAグループLLC.
著者/カルロス・G・アギーレ-ヴェラスケス:小児神経科医、メキシコ、モンテレイ工科大学医学部、小児神経学教授
受領日:2019年11月20日
公開日:2019年12月9日
出典:ecronicon