ホップ由来CBDを提唱した研究者は詐欺師だった⁉ RSHO-Kは販売停止に

2018年の夏、ホップ由来のCBDオイルが発売されるというニュースがありました。ImmunAGまたはRSHO-Kという商品名でアメリカで発売され、日本でも取り扱っている会社があったのをご存知の方も多いでしょう。ところが、ホップ由来のCBDを提唱した研究者が詐欺師であったとする情報が上がっています。オンラインメディアHighTimesの記事を紹介します。

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CBDを生成するホップ品種を発見したと主張していた研究者が、実は有罪判決を受けた経歴のある詐欺師であり、その発見も詐欺であったことがPotNetworkによる調べで分かりました。ピーク・ヘルス・センターのボミ・ボバン・ジョセフ氏は、実際には2005年にウェルズ・ファーゴ社、イーストマン・コダック社などの会社から約2000万ドルをだまし取った容疑で逮捕されたモーゼス・スニス・プラサード・ジョセフだったということです。ジョセフ氏は、重窃盗罪、証券詐欺、横領を含む20の罪状で有罪判決を受け、テクノロジー企業の投資による送電線を通じたブロードバンド・サービスを提供する入札において虚偽の財務記録を提出したとして15年以上の懲役を言い渡されました。検察官によると、ジョセフ氏はその時に得たお金でカリフォルニア州カーメルの自宅を含む不動産を購入するのに使いました。ジョセフ氏の複数年にわたって詐欺を続けられる能力に、検察は驚いていました。ジョセフ氏の弁護士は、全て誤解だと話しています。

「これは悲しい状況です。ジョセフ氏が作り上げ、販売しようとしていたブロードバンド製品は正当な技術でした」と弁護士は言います。

“ホップ由来のCBD”が生まれた経緯

昨年、ジョセフ氏はCBDを生成するホップの品種を北インドで発見したと発表しました。ジョセフ氏は2018年8月にこう話しています。「我々はCBDやカンナビノイドの優占種を見つけようとしていましたが、見つけられませんでした。我々が見つけたのは劣性形質でした。そして集めてきた数千ものサンプルの中から、1/800、または1/1000にはいくらかカンナビノイドを含むものがありました。ですが、最初のサンプルを見つけることが難しかったのです」

その後ジョセフ氏は、その発見を利用してホップの品種を交配し、潜性遺伝子を確実に発現し、CBDを生成するホップ品種を作り出して「Humulus kriya」と名付けました。ホップ由来CBDを販売するため、ジョセフ氏はイソディオル社と契約し、2017年後半、イソディオル社は大麻由来ではない初のCBD製品「ImmunAG」を発売すると発表しました。ところがプレスリリースに自分の名前が掲載されていなかったため、ジョセフ氏は契約違反だとしてイソディオル社に契約の打ち切りを言い渡しました。

ジョセフ氏はその後にホップ由来CBDの特許を持っていると主張して、メディカルマリファナ社と契約し、メディカルマリファナ社が所有するブランド、ヘンプメッズからRSHO-Kとして商品を提供しました。

ホップ由来CBDなんてあり得ない

十数年にわたってCBDを研究し、科学誌の査読者でもある化学研究者ヴォルカー・クリストフェル博士は、ジョセフ氏の主張は捏造だと話しています。ジョセフ氏の主張を裏付ける彼が発表した論文は、クリストフェル博士が2年前にレーゲンスブルク大学のマイケル・ボーデンシュタイナー博士と共著した論文の盗用である、とクリストフェル博士は話しました。また、「Humulus Kriya」は実際には「Humulus yuannensis」であり、登録品種ではないため、誤称だと主張しています。博士は、この植物には商業的に使用可能なほど十分のCBDは含まれないだろう、との見解を示しました。

「植物に含まれる本当のCBD内容物を判断するためには、乾燥された植物1グラムあたりのCBD数ミリグラムという数字が極めて重要です。これは計算も簡単で標準的な情報です。ジョセフ氏はそのような数字を提示していません。そのため、いわゆる「Humulus yuannensis」には十分な量を抽出できるほどのCBDが含まれないのでは、という疑惑が生まれます。抽出段階や他のHumulus種とのCBD割合の比較があれば、それを示すものになったかもしれませんが、そのような説明も数字もありません。これはただ、利益を得るためだけのマーケティングでしょう」

メディカルマリファナ社はこの事実を受けて、RSHO-Kの販売を取り止めました。

またこの件について尋ねられたジョセフ氏は疑惑を否定しています。

出典:HighTimes