疼痛管理を専門とする医療従事者のグループは、慢性痛と大麻に関して医療品規制庁(HPRA)に異論を示しています。
HPRAは最近、大麻を処方できる疾患ならびに思いやりの土台を提言する報告書を発表しました。報告書では、多発性硬化症(MS)患者、化学療法による吐き気に苦しむ人、一部のてんかん患者のみに大麻が与えられるべきだと勧告されていました。しかしそこに慢性痛は含まれていませんでした。
ザ・アイリッシュ・エグザミナーがアイルランド疼痛学会のメンバーに話を聞きました。
慢性痛と大麻:思いやりアクセスは無し?
アイルランド疼痛学会長のデイビッド・P・フィン教授は、報告書はよく調べて書かれている、と述べました。この報告書はカンナビノイドと医療大麻に関する議論の価値を高める貢献をするものだ、と教授は考えています。また教授は、短期間でこれほど徹底的な研究をまとめたとしてHPRAを賞賛していました。
しかし、アイルランド疼痛学会の執行委員会は、疼痛専門家または医師が慢性痛患者に対してカンナビノイドを含む薬または医療大麻を処方できるようにするべきだと提言するだろう、とフィン教授は述べています。
アイルランド疼痛学会の執行委員会は、政府はがんの痛み、従来の鎮痛剤が効かない痛み、また鎮痛剤による不快な副作用を感じる患者に対して大麻を認めるべきだ、と話しています。大麻と慢性痛緩和の関係は新しいものではありません。
子供が通過される
当然のことですが、ヴェラ・トゥーメイもまた、HPRAの報告書を好ましく思っていません。ヴェラは、思いやりアクセス問題を厚生相サイモン・ハリスに持ち込む件で重要な役割を果たしました。
ヴェラの幼い娘エイヴァは稀型のてんかんを患っていますが、報告書には大麻が勧められていませんでした。ヴェラによる抗議ウォークこそが、この問題に調査の対象とさせたにもかかわらずです。エイヴァへのアクセスが否定された今、ヴェラはコークからドイルまでウォークを再開しました。ハリス厚生相は娘を救うために法を変えなければならない、とヴェラは言います。
数日前、アイルランドを拠点とする大麻企業がてんかんを患う子供の母シャーロット・コールドウェルに薬を与えて、コールドウェル家を助けました。シャーロットは深く感謝し、他のてんかんを患う家族も同じ喜びを得られるようにと願いました。しかし、ヴェラとエイヴァにとって、思いやりアクセスを求める闘いは当分終わりません。
臨床試験では、大麻系医薬品がてんかん患者の発作をどれほど有効に抑制するか示されています。実際、エイヴァが適合せず、必要なものを得られない理由が見つかりません。結局のところ、CBDはエイヴァの精神を活性化させないのです!
何かの間違い
システムの誤作動またはなんらかの誤解があったのだ、と願いましょう。HPRAは慢性痛と大麻に関する姿勢を再考しなければなりません。またヴェラのような親は、エイヴァのような子供を助ける機会が与えられるべきです。
アイルランドは医療大麻に向けて動いていますが、あまりにもペースが遅いので、多くの人が間に合わずに亡くなっています。不必要な警戒をしているのでしょうか?従来の薬が効かないとき、なぜ大麻を試すことができないのでしょうか?主にCBDを含む医療大麻に関して、どんな有害の可能性があるでしょうか?HPRAはこれらの疑問、ならびに報告書では不明のままの多くの問題に対処しなければなりません。
