マリファナより先にヘンプがついにアメリカ全土で合法化!大麻とともにすでにブーム中のCBD産業に及ぼす影響とは?

大麻やヘンプに含まれる非精神活性カンナビノイドCBDは、近年、人気が急上昇中です。CBDはハイな状態を引き起こすことなく不安障害、ストレス、痛みや不眠症を癒すことができると支持者は主張しており、市場には保湿剤、ラテ、ビタミン剤からクッキー、グミ、お茶、ビール、アイスクリーム、マッサージオイル、犬のおやつまであらゆるCBD製品が出回っています。

そのCBD産業が先日、アメリカ国会によって強力な後押しを得ました。12月20日、トランプ大統領は、CBDを抽出できるが精神活性作用は持たない大麻の一種であるヘンプを合法化する条項を含む農業法に署名し、法律として成立させました。

アメリカでは歴史的にヘンプの販売・栽培は違法でしたが、外国から購入することは合法でした。ヘンプは一般的にカーペットやセーターの素材として使用されてきました。一方で近年では、主なCBD供給源として注目されています。

ヘンプの合法化に伴い、 CBDは今までよりさらに普及して行くでしょう。麻薬取締局(DEA)はCBDを違法と分類しましたが、CBDの使用者や所有者を取り締まっていません。ヘンプが合法化された今、CBDを再分類するかについてはまだ分かっていないため、CBDの法的地位は依然として不明瞭なままです。しかし、それでもなお 、農業法の可決は急成長中のCBD産業に大きな意味を持ちます。

ヘンプと大麻:禁止から再評価、合法化へ進む

歴史的にみて、ヘンプは大麻と違い、薬物として使用されてきませんでした。精神活性作用を持つカンナビノイドTHCを0.3%未満しか含まないヘンプは、代わりに紙類や繊維など産業製品に使用されていました。しかし1970年の規制物質法によってヘンプは大麻とともにスケジュールIの規制薬物に指定され、いかなる形の販売・栽培も違法となりました。

今、アメリカでは多くの地域で大麻合法化の波が押し寄せています。すでに10州で嗜好大麻が、33州で医療大麻が合法化されました。大麻はますます主流となりつつあり、高級品市場や健康市場にさえ到達しています。2014年の農業法改定以降、ヘンプやCBD製品も大半の州法では合法とされましたが、連邦法では大麻と同様、違法のままでした。

メディアVOX記者ジャーマン・ロペスは、ヘンプ合法化への動きは大麻の汚名を除去するというよりも、大麻合法化による経済的利益に関するものだと指摘します。ヘンプの合法化は、農家にこの古くも新しい作物に関する大きなチャンスを与えるでしょう。ウェブメディアLeaflyによると、ヘンプは土壌を浄化し、土壌侵食を防ぐ他、栽培するのに必要な水は非常に少なく、除草剤も要らないため、従来の作物よりもはるかに環境にやさしい植物です。

合法化によってヘンプ農家は銀行取引、水利権、作物保険が可能になる

ロペスは次のように続けます。「連邦政府による禁止のため、農家はヘンプ栽培に関して複数の障害に直面していました。銀行取引、水利権、作物保険の制限などです。この法案はこれらの制限を無くし、アメリカ農務省が管理することになります」この法案を推進した上院多数党院内総務のミッチ・マコネルは、ヘンプが地元ケンタッキー州の換金作物であるタバコに取って代わると考えています。

ヘンプ合法化はCBD産業を大きく飛躍させる可能性

チャンスがあるのは農家だけではありません。DEAによるCBDに対する中途半端なアプローチのおかげで、昨年CBD産業は約3億5000万ドル相当の製品を売り上げました。2020年までに売り上げは10億ドルを優に超えると専門家は考えています。ヘンプ合法化はこの成長に拍車をかけ、また規制のゆるい産業に光を当てることになるでしょう。

残る課題は麻薬取締局と食品医薬品局の判断

CBD製品業者はCBDの治癒パワーを主張していますが、業界専門家はこれらの主張に対して懐疑的です。CBDブームを「インチキ薬の詐欺」と比較し、茶番だという研究者もいます。

CBDを違法として来た麻薬取締局(DEA)はまだ、CBDの分類を今後変更するか、明らかにしていません。一方、食品医薬品局(FDA)は20日の法改正を受けて、CBDは薬物成分であり、FDAの承認なしに食品や健康製品にCBDを添加するのは違法であると再び明言しました。ヘンプシード、ヘンプシードオイル、ヘンプシード・プロテインに関しては、病気を治すなどの主張をしない限り問題なく使用できるとしました。

FDAがこれまでに承認したCBD製品は、2018年6月に認可された2種類の難治性てんかんに対するCBD医薬品エピディオレックスのみです。CBD製品がアメリカで正式に認められるためには、FDAとDEAによるCBDの再評価がカギとなります。

合法化によってCBDが研究しやすくなる

一方で、ヘンプが大麻のように取り締まられなくなった今、研究者にとって研究のためのCBDへのアクセスがより簡単になります。頭痛に対するCBDとTHCの効果について複数の論文を書いたことのあるクリーブランド神経外科病院のエリック・バロンは11月、取材に対して次のように答えました。

「さまざまな症状に対するもっとも効果的な服用量の確定に関して、研究が大幅に欠如しているため、ほとんどの場合、試行錯誤や自己滴定によって行われています。残念ながら、CBDの効果と主張される大半の症状に対する有効性については、有望な無作為プラセボ比較試験のような科学的に適切な臨床試験を伴う決定的な試験を行うには、はるか長い道のりがあります」

ヘンプの栽培・販売が合法となった今、CBDへのより容易なアクセスによって、CBDの健康上の利点を調べるより決定的な研究や実質的な臨床試験が増える可能性があります。それは間違いなく、CBD産業の恩恵となるでしょう。

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出典:VOX
出典:MarketWatch