パ-キンソン病は、そのひどさで恐れられています。コントロール不能の震えや徐々に自身の動作のコントロールが効かなくなることで特徴付けられ、最終的には早死に繋がります。パ-キンソン病の治療法や原因は分かっていません。
60歳以上の約1%の人がパ-キンソン病に苦しんでいます。恐ろしいほどに多くの人です。何歳であっても一度パ-キンソン病と診断されると、残された寿命は大体7年から14年間です。
症状を抑えようと試みる以外に、病気を止める術は全く何もありません。ある薬は治療薬として作用しますが、震えを多少止める助けになるだけです。近年において、カンナビス・サティバ種のパ-キンソン病治療における有効性を調べるかなり多くの研究が行われています。
先ず最初に、パ-キンソン病の特徴と体にどのような障害をもたらすかについて説明しましょう。
目次
パ-キソン病は原因不明の治療不可能な後退性疾患
パ-キンソン病は原因が判明していない退行性の病気です。病状が進行する仕組みは分かっている一方で、根本的な原因は分かっていません。パ-キンソン病は遺伝性なのか、頭部の怪我により引き起こされるのか、有害殺虫剤さえ原因になるのか確かではありませんが、どのように進行するかは分かっています。
パ-キンソン病の悪名高く特徴的な、手や頭部に起こる意思とは無関係の震えは、脳内の黒質の細胞退行によって起きます。これらの細胞はドーパミン生産を担っているので、細胞の死は必要とされている脳内のドーパミンの約60~80%を減少させます。
ドーパミンの減少はレビー小体と呼ばれるものを多数出現させます。これは細胞内で発達する異常なたんぱく質の群であり、パ-キンソン病に伴う無数の症状を引き起こします。これらのたんぱく質の小群は、神経細胞内に単に浮遊しているだけなので基本的に取り除くことは不可能です。そのため、パ-キンソン病の唯一の現実的な治療法は症状を軽減するだけなのです。
冒頭で、パ-キンソン病の主な患者は60歳以上であり、60歳以上の総人口の約1%に当たると述べましたが、60歳以下のパ-キンソン病患者も多数います。そのような若い患者は早期発症型パ-キンソン病として知られています。
パ-キンソン病がどのような病気が分かったところで、何か他にできることはあるでしょうか?CBDオイルはパ-キンソン病患者の生活を改善する助けになるのでしょうか?
CBDは非精神活性でエンドカンナビノイドシステムと相互作用する
CBDオイルがパ-キンソン病に効果があるのか検討する前に、CBDオイルについて知る必要があります。CBDは、大麻に存在する‘ハイの状態’を引き起こす物質であるTHCと同じカンナビノイドですが、精神活性作用は持ちません。CBDは‘ハイの状態’を引き起こさずに作用します。CBDのそもそもの存在理由について多くの研究が行われていますが、人体においてある種THCの対位法として作用すると広く考えられています。
例えば、ある研究では、CBDは使用者の精神病を増長するTHCの好ましくない作用をCBDが積極的に抑えることを発見しました。
一度CBDが人体に入ると、エンドカンナビノイドシステムと相互作用を始めます。中でも注目すべきはCB1やCB2受容体です。これらの2つの受容体は、炎症を整えることから正常な細胞の再生を促進するまで、多くの人体の自然治癒システムの役割を果たします。
CBDは受容体を刺激することによって、通常の薬が病気を治すように体に働きかける方法と似て、本質的に体が健康な状態にあるように働きかけます。どのようにCBDが働くか理解したところで、今度はどのようにパ-キンソン病治療に使用できるか理解しましょう。
パ-キンソン病には早めのCBD摂取が鍵
パ-キンソン病と大麻が初めて関連付けられたのは、1886年にウィリアム・ゴワ-ズによって出版された「ア・マニュアル・オブ・ディズィーズ・オブ・ザ・ナ-バス・システム」においてでした。ゴワ-ズは‘インディアン・へンプ’は震えを短時間落ち着かせる助けをすると記しました。しかし、定期的な使用は患者の震えを完全に止めると続けて述べました。
近年の研究は、膨大な数の臨床試験を通じてウィリアム・ゴワ-ズ氏の主張をより裏付けています。また、ある研究では、CBDはパ-キンソン病患者の変性の度合いを遅らせる二つの異なった方法を持つことを見付けました。
最初に、研究者達はCBD(や大麻草に存在する精神作用成分であるTHC)がレビー小体の発達から黒質や線条体細胞を保護する役割をすることを発見しました。明確な仕組みは今までのところはっきりしていませんが、試験はCBDの日常的使用によってレビー小体の成長率が劇的に減少し、パ-キンソン病症状の進行がかなり遅くなった正確性を示しました。このほか、CBDは人体との相互作用方法によってもパ-キンソン病患者の助けになる研究が特に行われています。
CBDを体内に取り込むと、 エンドカンナビノイドシステム内のCB1受容体とCB2受容体と相互作用します。エンドカンナビノイドシステムとは、細胞の再生や神経の強度を含むさまざまな体の機能を調整する体内の健康システムです。CBDは特によくCB2受容体を触発し、この能力のおかげで肌トラブルや気分障害さえに対しても治療方法として勧められています。
CB2受容体は人間の脳との相互作用により、パ-キンソン病に苦しむ人々の神経変性の進行を遅くします。これは、CBDを摂取する事によって、神経細胞が変性するスピードがはるかに遅くなることを本質的に意味します。
このようにCBDはパ-キンソン病の進行過程の両方を遅らせることができます。すなわち、パ-キンソン病の症状を引き起こすこれらの過程において、ド-パミン生産神経細胞の衰退を遅らせ、さらにレビー小体の成形を防ぐ助けをします。
ガルシア・アレンシビアなどによって行われた国際脳研究機構のための研究では、CBDはパ-キンソン病患者を生来の抗酸化物特性によって助ける可能性を発見しました。研究者たちはマウスの黒質線条体ド-パミン神経細胞に沿って病変を引き起こし、それらの病変に対するCBDの異なった投与量や投与方法の効果を研究しました。
最も際立っているのはAM404(アナンダミド)ですが、さまざまな物質の選択的な投与によってマウスの病変は非常に良く処置されました。AM404が細胞劣化の最大の回復を成し遂げたことによって、マウスは実際に治りました。
AM404は、CBD使用によって誘発される内因性抗酸化物です。研究内の興味深い記述に、「CBDは6-ヒドロキシドーパミンを誘発した細胞の衰退の回復に際立って効果的な一方、治療を1週間後に開始した時はその効果は完全に減少する」とあります。CBD使用のタイミングが非常に重要と言うことです。
つまり、もし適切な時期に病気に気付けば、CBDを治療に使用でき、細胞の再生を促進します。しかし、知る機会を見逃し、レビー小体が予期されるスピードで発達していたら、CBDは治療に効果的ではないかもしれません。
ラストレス-ベッカ-などによってジャーナル・オブ・ニューロバイオロジ-・オブ・ディズィーズ誌のために行われた研究は、CBDの抗酸化性質は驚異的に効果的である一方で、さらに神経細胞に対する膠細胞による影響の調整を助けることを発見しました。このことは、パ-キンソン病によってしばしば損傷する神経細胞の健常性を保護するのに役立ちます。したがって、CBDによってパ-キンソン病が遅らさせられる他の方法が提示されました。
パーキンソン病に対するCBDについての結論
パ-キンソン病は自身が発症する可能性があるかないかに関わらず、多くの人に知られている病気です。パ-キンソン病は、がんと同じように誰もが気になる病気ですが、病気にかかるかどうかについてあなたに決定権はありません。しかしながら、古くは150年前にもさかのぼる無数の研究を通じて、パ-キンソン病はCBDで治療可能であると論証されています。
CBDは病気に苦しんでいる人々にとって効果的なだけでなく、パ-キンソン病に対処するさまざまな面において役割を果たします。薬が複数の側面から疾患を標的にすることは通常ないですが、CBDは細胞の衰退による病気の進行を止めるばかりでなく症状の進行を遅らせることの両方において発揮します。残念なことに、もしパ-キンソン病を発症してから長期間経ち過ぎていたら、CBDが効果的な時期を過ぎてしまったかもしないという事実を気にしない必要があるかも知れません。
全ての事を踏まえて、CBDは間違いなくパ-キンソン病治療の選択肢になりますが、CBDを使用開始する前に医師に相談をして下さい。