CBD、別名カンナビジオ-ルは、医療効果や治療効果をもたらす大麻より抽出された成分です。これらの効果は痛みの緩和、てんかん発作の軽減、炎症の消滅を含みます。しかし、人々を驚かせるだろう事柄が他にもあります。
研究者たちは今、依存症の治療としてのCBDオイルの可能性について研究をしています。予備研究は、CBDオイルが酒、たばこ、アンフェタミン、コカイン、ヘロインや大麻中毒にさえ効果的に働く可能性を示唆します。CBDオイルとその回復効果について知っておくべき全てのことを説明します。
目次
CBDは精神作用がなく、さまざま健康効果をもたらす
多くの人が知りたいのは、「CBDオイルは大麻と同じか?」ということです。同じというわけではありません。大麻とヘンプはカンナビスの品種で、CBDオイルは概してヘンプから抽出されます。
大麻とヘンプはどちらも400種類のカンナビノイドを含有しています。最も広く知られているカンナビノイドはTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオ-ル)です。
THCは大麻を喫煙や摂取により吸収する時に起きる‘ハイの状態’の原因です。精神作用があり、身体機能に害を引き起こします。一方、CBDは関節のサポート、エネルギーの増強、集中力の改善、てんかん発作の軽減、痛みの緩和、不安症やストレスの軽減など他にも多くの事を含む良好な健康状態をもたらします。
大麻はTHCの含有量が高く(5%~35%)、他のカンナビノイドの含有量は低いですが、ヘンプはCBDのようなカンナビノイドを多く含み、THCは少ないです(0.3%以下)。すなわち、CBDオイルは‘ハイの状態’を生み出さず、中毒性はないことを意味します。CBDは基本的にTHCが脳に影響を与えることを防ぎます。
事実、CBDは精神作用や中毒性がなく、1日1500mgを上限に毎日安全に摂取できます。1点注意事項があります。それは、CBDオイルに含まれるたった0.3%の THCですら、薬物検査に引っ掛かるかもしれないことです。もしあなたがその事を心配するのであれば、THCを全く含まないCBDオイルを必ず探す必要があります。
もう1つ頻繁に聞かれるのは、「CBDをどのように使用するか?」という質問です。大麻草からオイルやパウダーとして抽出されたCBDは、クリ-ムやジェルに混ぜることができます。肌に直接塗布したり、カプセル状にして毎日経口摂取できます。一部の例では、口内に液体スプレーをしたり、食べ物に混ぜたり、クッキングオイルとして使う場合もあります。
では、CBDオイルが依存症からの回復にもたらす効果をみてみましょう。
CBDは薬物やたばこの欲求を抑える
麻薬中毒は脳を変えます。快楽回路を刺激し、人が快楽を感じる能力を弱め、重要な脳の構造を破壊します。この脳の変化が何年も持続する薬物渇望を引き起こし、しばしばぶり返します。
それゆえに、脳構造の再配線やこれらの渇望を軽減することが薬やアルコール依存症からの持続可能な回復の要です。そして、CBDオイルが役立つかもしれないことが分かっています。
これまでは、CBDオイルと依存症の渇望を抑えることに関連する研究のほとんどがヘロイン中毒に焦点を当てており、結果は有望です。とりわけ、研究者は‘誘発性渇望’の軽減について言及しています。誘発性渇望とは、対象物質や関連装置を見るような刺激により起こる条件的な渇望のタイプです。
プラセボ対照研究において、ヘロイン中毒者は3日間連続でCBDを単独投与されました。CBDを摂取してから1時間後、24時間後、7日間後に被験者はオピオイド関連および中立的な映像刺激を見せられました。プラセボを与えられたグループに比べて、CBDを与えられた被験者の渇望は減少しました。この効果はCBD摂取後7日間も続きました。
喫煙中毒に焦点を当てた研究も似たような結果になりました。24人の喫煙者を2つのグループに分け、1つのグループはプラセボを与えられ、別のグループはCBDを含んだ吸入器を与えられました。両方のグループは、タバコを吸いたいと感じた時はいつでも吸入器を使うことを奨励されました。プラセボグループはまったく変化を体験しない一方で、CBD含有吸入器を使用していたグループは喫煙量が40%も減りました。
研究著者は「CBDは‘刺激のサリエンシーを軽減’し、その上‘記憶の再固定化’と呼ばれる記憶のプロセスに影響を与える可能性があります。‘記憶の再固定化’とは、誰か他の人が喫煙するのを見て、喫煙利点の記憶が再活性化することです」と記しました。
コカインを含む他の薬物欲求におけるCBDの効果に関する研究や臨床試験は今もなお進行中です。
CBDはさまざまなタイプの不安障害を軽減する
上記の研究著者は被験者の不安レベルにおいて減少が認められ、「オピオイド中毒者のひどい状態を軽減するためにCBDを使用する治療効果は将来性があり、同様に薬物に対する渇望を減らし、故に再発行動の可能性を減らす」と言及しました。
不安は依存症の主要なきっかけであり、潜在的な原因です。多くの依存症の人々はストレス、恐怖や不快感を軽減するために薬物を求めます。もちろんこの気晴らしは一時的なものであり、いったん‘ハイの状態’が消えると負の感情はより強くさえなります。最後には、薬物中毒者は度重なる薬物乱用の形となって薬に助けを求めるようになります
不安を軽減するCBDの能力は非常に喜ばしいニュ-スであり、この見込みある効果を明らかにしているのは上記で説明した研究だけではありません。
2010年と2011年の研究は、CBDが参加者の社会不安を軽減したことを発見しました。最初の研究は社会不安障害(SAD)の人々に焦点をあて、被験者の脳スキャンには不安に関係する脳領域の血流の変化が表れました。全体的に被験者は気分良く感じ、CBDは脳の不安に反応する方法を変えました。
二つ目の研究は特に演説に関連する社会不安について調べました。CBDは演説時の不安、認知機能障害や不快感を大幅に軽減しました。CBDの単回投与は不安障害患者が演説時に引き起こす不安増大を軽減できることを、予備結果が示しています。これはCBDが不安障害の主症状の1つである人前で話す恐怖を抑制することを示しています。
2014年に発表された研究は、CBDを投与された動物において有望な抗不安や抗うつ効果を示しました。2015年には、過去の研究の分析からCBDオイルは社会不安障害、強迫性障害、パニック障害や心的外傷後ストレス障害さえも含む不安障害の治療薬になる可能性があると結論付けました。
2016年の事例研究はこの結果を裏付けました。事例研究ではトラウマを経験した少女の心的外傷後ストレス障害や不安症に起因する睡眠障害に対して、CBDを使用して軽減を試みました。少女の不安は軽減し、睡眠の質が高まりました。
これらの研究がすばらしい可能性を示している一方で、研究者はCBDの長期間使用のデ-タは非常に限られていると注意します。
CBDは中毒による脳の損傷を修復できる
依存症は長期間にわたる神経変性を引き起こします。研究は薬物乱用が脳のグルタミン酸受容体を過剰活性し、ニュ-ロン神経細胞の損失に繋がることを示しています。
一方、CBDはグルタミン酸伝達を抑制する能力があります。中毒による神経毒性によって引き起こされた損傷緩和の助けになるでしょう。
マウスを用いた研究では、アルコール中毒のマウスに濃度5%のCBDジェルが経皮投与されました。その結果、嗅内野の神経変性が48%減少しました。研究者は「CBDをアルコールによる神経変性治療の為に経皮投与することは実現可能です」と述べました。
CBDが中毒治療に役立つことは明確
CBD研究は未だ初期段階ですが、初期の研究は中毒治療に対する有望性や可能性を示しています。研究はCBDが渇望を軽減し、中毒に起因する脳の損傷を修復し、さまざまな種類の不安症を緩和し、睡眠の質も高めることを強く示しています。これら効果はすべて中毒治療に非常に役立ち、症状を抑えます。
研究者は「しかしながら、CBDはいかなる病気の診断、療法、緩和、治療や予防に対して米国食品医薬品局より認可されていないことを覚えておいて下さい。更にCBDの長期間使用による効果については入念に研究はなされていないことに注意して下さい」と述べました。しかしそれにもかかわらず、CBDオイルが中毒治療に対して健全な選択肢となり、生活の質を向上させることは明確です。
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出典:TheShores