ALSまたはルーゲーリッグ病としても知られている筋萎縮性側索硬化症は、毎年5000人ものアメリカ人に影響を与える恐ろしい病気です。ALSは筋肉を制御する神経細胞が破壊されます。患者は徐々に弱っていき、運動、会話、嚥下、呼吸が妨げられます。神経疾患の治療するためのカンナビノイドは、何に対してどのように最善の効果をもたらすのでしょうか。それはCBD成分なのか、それともTHC成分なのでしょうか?
大麻オイルが役立つ?
ALS疾患を患っている方が、デイリーメールのスカー博士にカンナビスオイル(大麻オイル)や医療大麻が彼女の状態に役に立つかどうかを尋ねる手紙を書きました。彼女の神経科医はリルゾールとガバペンチンを処方しました。
スカー博士の返事は、リルゾールは神経細胞の損傷元に戻すことはできないでしょうが、病気の進行を緩和・遅らせることができるかもしれないということでした。リルゾールは神経細胞の伝達に役立つ化学物質であるが、高レベルでは有毒であるグルタミン酸レベルを低下させます。ガバペンチンは、通常、損傷した神経細胞によって引き起こされる神経痛を和らげるためにてんかん患者に処方されています。
スカー博士は、運動ニューロン病に苦しんでいる多くの患者にとって、大麻オイルが患者の食欲を改善し、うつ病や痛みの症状を向上させるのに役立つが、筋肉の衰弱を助けることはないということを報告していると言います。大麻が神経を保護し、神経細胞の生存を延ばす可能性があることを示している興味深い証拠が出てきたと言います。それは証明されてはおらず、大麻は副作用を持つ可能性があり、違法なままです。彼は経口スプレーのサティベックスが、痛みや痙攣を軽減するためにMS患者に認可されていることを示唆しています。
30年生存の伝説
キャシー・ジョーダンという伝説的な方がいます。彼女は大麻オイルを服用して、30年以上生き続けています。彼女は1986年にALSと診断され、余命3~5年と宣告されました。今、キャシーは「私の担当医者だった人は皆、もう亡くなった」といいます。科学がついにこの奇跡の患者に追いついています。ALSマウスモデルに関する研究で、マウスは病気の兆候が現れた後、毎日、THC、カンナビジオール、カンナビジオール+THC、またはプラセボ薬を与えられました。結果は、これらの選択肢の中で、CBDやTHCが病気の進行を最も遅らせたことを示しました。
サンフランシスコのカリフォルニア太平洋医療センターの調査によると、FDAはALSのための薬、リルゾールを承認しましたが、それは平均で約2ヶ月寿命を延ばすことを示し、一方で、彼らの研究による証拠は、医療大麻の治療法ははるかに大きな効果を持ち、おそらく3年かそれ以上、寿命を延ばすことができることを示唆している、と科学者は言いました。
このようにキャシー・ジョーダンのように大麻オイルや医療大麻を活用することで寿命が3年だと宣告されながら、30年もの間生き続けられるという効果がある方も存在するということです。
CBDとTHC
キャシー・ジョーダンの話を考慮する場合、THCとCBDとの組み合わせが、ALSやMSのような変性神経疾患の最良の治療法であるようす。しかし主治医と自分の意向について議論せずに、自己治療するべきではないということも考慮しなければなりません。また、アジアなどの医療大麻分野に取り残された国々は、担当医師の勉強不足ということも大きな問題となるでしょうね。
今後はALSと大麻の関係性がよく詳しく解明されればきっと明るい未来がくるのではないでしょうか。