安全なCBDリキッド選び:プロピレングリコールを知る

ヴェポライザー製品のベースリキッドとして最も広く使われているのが、プロピレングリコールです。ここでは、その特徴と安全性についてまとめてみました。

プロピレングリコールとは?

プロピレングリコールは1,2-プロパンジオールともいわれ、プロピレンに水酸基が2つ結合したアルコールの一種です。保湿性が高く、また、殺菌効果もあり、化粧品やシャンプー・リンス、育毛剤などのほか、麺類などの品質保持剤、注射液などの医薬品など、日常生活の中で幅広く使用されています。

また、有機化合物をよく溶かす上に、水にもよく溶けることから、香料やペンキなどの溶剤として用いられたり、沸点が高く凝固点が低いために、車の不凍液、冷媒などとしても多用されています。

石油を原料とし、酸化プロピレン、プロピレンクロロヒドリン、プロパンオキシドなどを化学的に加水分解することで製造します。引火性があるため、消防法では危険物第四類第三石油類に指定されていますが、引火点は99℃であるため、常温では引火しません。

プロピレングリコール吸引の安全性

日本化学物質安全・情報センターの報告(jetoc.or.jp/safe/doc/J57-55-6.pdf)では、5種類の生物を用いた経口試験において、LD50(半数致死量)=18~23.9g/kgの結果が示されており、低用量では急性毒性がないというのが現在の結論となっています。また、ラットやマウスへの経口投与及び皮膚投与の実験で、検査した組織すべてで腫瘍の増加がみられなかったことから、プロピレングリコールには発がん性がないことも示されています。

化粧品や医薬品など日常生活の中で使われているプロピレングリコールは希釈液であり、これまでに約70年にわたり使用されてきましたが、人体への悪影響は報告されておらず、現在のところは、安全であると考えられています。

一方で、プロピレングリコールの安全性を懸念する声も少なくありません。安全性を疑問視する人たちの根拠の一つが、プロピレングリコールの原液は毒性があり厚生労働省の表示指定成分に指定されていたということです。指定表示成分とは、昭和55年(1980年)に旧厚生省(現厚生労働省)が指定した、石油から合成される成分のうち皮膚障害を起こす可能性のある103種類の化合物のことで、化粧品などに使用する場合は表示する義務があります。(ただし、2001年4月からは、化粧品に関して全成分の表示が義務付けられています。)日本化学物質安全・情報センターの報告でも、高用量の投与ではありますが、薬物により引き起こされる溶血性貧血でよく見られるハインツ小体が増加したり、赤血球が延焼したりするなど、血液学的影響があることも報告されています。

さらに、日本化学物質安全・情報センターの報告では、プロピレングリコールを2年間にわたり継続投与したラットにおいて悪影響が現れなかったことを報告していますが、長期の使用に関しては、皮膚感作によりアレルギーを引き起こす可能性も指摘されています。それほど強くありませんが、皮膚への刺激もあるので、アレルギー体質の人や皮膚刺激に弱い人は注意が必要です。

もう一つ重要な点は、日本化学物質安全・情報センターの報告は、経口投与及び経皮投与によるもので、ヴェポライザーによる使用の影響には言及されていません。ヴェポライザーでの使用は、過熱を伴うため、何らかの化学変化が起こっている可能性も十分に考えられます。リキッドの燃焼時にホルムアルデヒドが発生し、それががんの原因になることを指摘する声もあります。

以上のように、安全であると報告はされているものの、まだ安全に関する懸念材料が残っており、よく考えて慎重に使用する必要があると考えられます。

ヴェポライザー製品に使用されている理由

植物グリセリンに比べてヴェポライザー製品での使用の歴史が長く、人体への影響についての研究も進んでおり、市場に出回っている製品のほとんどはプロピレングリコールを使用しています。

また、殺菌効果があるため、保存に関しても植物グリセリンより扱いやすいことも大きなメリットでしょう。
ヴェポライザー製品に使用した場合、植物グリセリンに比べて発生するミストは少ないですが、他のエッセンシャルオイルを混ぜた時のフレーバーの乗りもよく、味が濃く、甘みが強いのが特徴です。

プロピレングリコールの効果・効能

プロピレングリコールは皮膚からの吸収を促進する効果があり、医薬品などの成分を体内により早く吸収させる目的で使用されています。プロピレングリコール自体の効果は特に知られていませんが、エッセンシャルオイルを吸引する際のベールリキッドとして用いると、エッセンシャルオイルの有効成分を、効果的に体内に取り込むことができます。

一方で、有害な成分が含まれている場合は、それらの有害成分の取り込みを促進してしまうという危険があります。経皮摂取は経口摂取よりも自然に排泄されず体内にとどまる傾向があることも指摘されており、プロピレングリコールや使用するエッセンシャルオイルに含まれる不純物には十分気を付ける必要があります。

ヴェポライザー専用CBDオイルの購入

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舌下摂取するCBDオイルは、ヴェポライザー吸引用ではありませんので注意してください。

 

 

 

 

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