調査の結果、カンナビノイドは季節性感情障害の症状を抑制することが分かった
短い日照時間、薄暗い空、凍えるような寒さ、何日も続く長い夜。あらゆる面でエネルギーが落ちてしまう冬場、憂鬱な気分になってしまうのは、世界共通の現象かもしれません。調査によれば、アメリカ人のうち14%が季節性感情障害(SAD)を患っているといいます。
それだけの人がいるということは、私達の多くにとって、ある意味これは現実的な問題と言えそうです。何をするにも極端にしんどい、そんな気分が日常生活の様々な場面を襲うこの季節、ウェルネスをさておいて「今こうしていたい」、という気持ちを優先するのか、効果を信じて、長い目で見て良いと思われることをするのか、というのは大きな問題と言えそうです。
実際問題として、冬という季節は、大きなストレス要因になりえる、というのが現実です。まず身体的にも、日照時間が限られるという制約があります。それに加えて、冬は第一四半期でもあり、新製品の発売、新しい同僚、出張、重役会議、上司、締め切りなどといった、慌ただしさに襲われることもしばしばあります。
ジョン・ホプキンス・メディスンによれば、季節性感情障害に関連するうつ病は、日照時間の減少に対する脳のリアクションとして、睡眠と起床のサイクル、エネルギー、気分の調節を担う主要なホルモンの脳内生産に影響が与えられることによって引き起こされると考えられています。日の当たらない時間が伸びることで、睡眠ホルモンとして知られている、うつ病に関連するメラトニンが増加します。この変化は更に、気分、空腹感、睡眠に影響を及ぼす神経伝達物質であるセロトニンの生産も妨いでしまいます。
冬場に憂鬱になってしまうのは、自分が怠惰だから、というわけではなく季節によるものだとすれば、その状態を改善する方法だってどこかにあるはず。でもどこに?
そのためには、この冬、健康を最優先事項として据えて過ごすのはいかがでしょうか。身体に取り入れるものに対し意識的になり、健康的な物を食べ、心の習慣も改善してみましょう。更に、一部の研究者によれば、CBDを健康習慣に取り込むことで、前向きさを向上させる効果があるそう。以下に、冬の暗い日々に光を生み出すためのいくつかの道しるべをご紹介します。
1.休息をとる
冬の間、暗い時間が長くなることで、私達の身体は「いつ眠るべきか」を把握する能力が落ちる、と考えられています。カリフォルニア大学サンフランシスコ校によれば、「日光は私達の体内時計に影響を与えます。それによって私達はいつ眠るべきか、いつ起きているべきかの調整を図っています」とのこと。
冬の間はこれに伴い、メラトニンの生産が過度の活動状態になり、疲れやすくなってしまうのです。疲労状態は、雪だるま式にネガティブな影響を膨らませていきます。例えばジムにいったり、きちんと食事をしたり、社交的に過ごすといった、私達が「こうありたい」と思っていることも、つい億劫になります。セロトニンの値が下がると、季節性感情障害が発症し、人の心を支配してしまうのです。
CBDには睡眠のリズムを調節する効果があるので、それぞれの人がより良い睡眠を達成するのを助けます。アメリカ国立医学図書館とアメリカ国立衛生研究所の2017年の研究によると、「睡眠と起床のサイクルは、内因性カンナビノイドの影響下にあります」とのこと。
外面的には、熟睡することができれば、床に就く直前に突然不安感に襲われる、といったような季節性感情障害に誘発される症状が抑えられます。アメリカ医学国立図書館とアメリカ国立衛生研究所によって出版された2019年の追加報告によれば、「CBDは(睡眠を阻害する可能性のある)不安感に関連する障害を改善する効果があると言える」とのことです。
CBDは、一年で最も辛いこの冬の時期においても、ノーマルな睡眠のリズムを保つ助けをしてくれます。よく休むことができれば、好習慣が生まれ、睡眠以外の時間の状態も確実に改善されます。
2.運動をする
薄暗い朝は、早く起きて午前中から運動をする気なんて起こらず、少しでも長く布団にくるまっていたくなってしまうものです。これは、季節性感情障害における特徴的な症状で、睡眠サイクルが妨げられることに加え、無気力状態になってしまうのです。
運動をすると、気分を向上させるエンドルフィン、ドーパミン、セロトニンが高められます。
更に、適度な運動を行った後には、内因性カンナビノイドの値と、気分が高められるということが米国スポーツ医学大学によるスポーツと運動の科学と医学というジャーナルの2019年の研究で分かっています。内因性カンナビノイドシステムは様々な身体の機能を調整し、またCBDによって促進されると考えられています。
アイオワ州立大学キネシオロジー学部の助教授であるジェイコブ・D・マイヤーは「気分の状態が改善すること、そして内因性カンナビノイドの増加との間には関連性があると考えられます。」「内因性カンナビノイドシステムがMMD(大うつ性障害)において処方された急性運動の効果に伴う気分上昇を補助するであろうと考えるのは、妥当なことです。」と述べています。
運動とCBDサプリメントの適切なバランスによって、内因性カンナビノイドシステムのハーモニーが力強く保たれ、気分も改善するでしょう。
3.良く食べる
けだるく動きも緩慢になっていると、すぐさまエネルギーを注入してくれる糖分の多い食品に手が伸びがちです。しかしながら、このガソリンは最適でもなければ持続可能でもありませんし、季節性感情障害によってこの状態は助長されさえします。メイヨー・クリニックによれば、冬に始まった季節性感情障害は、「食欲の変化、特に炭水化物を多く含む食べ物を欲しがちになります」とのこと。しかし、CBDを取り入れつつバランスのとれた食生活をすれば、こうした季節性感情障害の症状を取り除くでしょう。
アメリカ国立医学図書館とアメリカ国立衛生研究所の2016年の研究によれば、消化管の内因性カンナビノイドシステムは、食べ物の摂取とエネルギーバランスの制御に関わる迷走神経との間接作用を持っているとのこと。その研究によって得られた結果は、「内因性カンナビノイドシステムの調節不全は、炎症性腸疾患や、過敏性腸症候群、肥満を含む腸の障害における大きな原因となっている可能性がある」ことを示しているのです。
CBD、そしてCBDの内因性カンナビノイドシステムとの積極的な相互作用が、こういった機能の改善を助けることができると言えそうです。
冬の間、真の意味での健康を保てば、ご自身のベストなパフォーマンスがいつでも発揮できることでしょう。それには、高品質の食材と、良い習慣の組み合わせでもって、季節性感情障害と戦うということが大切です。ウェルネスを最優先事項とすることで、鬱々とした季節でも元気に過ごし、来る春の健康な日々に向けて、冬眠から起き上がる力を与えてくれるでしょう。